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失楽園 

2016年05月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:恋愛・ロマンス

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「失楽園」。
BS-TBSで2016年5月24日(火)21:00〜放送。
以前、紹介しているので再掲です。

ご存知のように、
渡辺淳一のベストセラー小説「失楽園」を映画化 。
TVドラマで熱中して見た人も多いでしょう。

キャッチコピーは
"男と女はここまで愛しあえるのか。
渡辺文学の頂点、遂に映画化。息をのむ究極の愛。"。

出版社の敏腕編集者の
久木祥一郎(役所広司)は、ある日突然、編集の第一線から
閑職の調査室配属を命じられる。

この降格人事に久木は自分の人生は
何だったのかと疑問を持ち始める。
そんな久木の前に、彼の友人・衣川(寺尾聰)が
勤めるカルチャーセンターで書道の講師をしている
松原凛子(黒木瞳)という美しい人妻を紹介される。

彼女は淑やかな女性だったが、
久木の強引さとひたむきさに、彼を受け入れる。
貞淑だった凛子は、久木との情事を重ねるうちに、
いつのまにか性の歓びに囚われていく。

”逢いたい、1時間でも20分でもいい。
今夜がダメなら、明日でも”と
凛子に対する恋慕が募り、
久木はマンションを借りて愛の巣とする。
性の陶酔の世界に没入していく二人。

そんな中、凛子の夫・晴彦(柴俊夫)は
”君のしていることは分かっているんだ”と
妻の不貞を知るが晴彦はあえて離婚しないことで
凛子を苦しめようとする。

一方、久木の妻・文枝(星野知子)は
離婚してほしいと要求する。

春彦は久木の会社へ、不倫の事実を書いた告発文を送る。
久木は会社を辞める事になる。

不倫という泥沼に落ちた二人は
”至高の愛の瞬間のまま死ねたら”と…。

『失楽園』 とは、本来はイギリスの17世紀の
詩人、ジョン・ミルトンによる旧約聖書の
『創世記』をテーマにした叙事詩。

昨日、紹介した「コンスタンティン」に登場した
神に逆らった堕天使ルシファーの再起と、
ルシファーの人間に対する嫉妬、そして
ルシファーの謀略により楽園追放されるも、
その罪を自覚して甘受し楽園を去る人間の姿を描いている。

これを踏まえると、久木と凛子は心の奥深くに住む
ルシファーにそそのかされて、
加えて、自ら望んで「失楽園」へ逃避したのでしょう。

アダムとイブのこの世界で、二人は「失楽園」ではなく
「快楽園?」として選んだようです。
下世話風に言えば現実にどこかで起ている
性と愛と浮気と不倫の話。

でも、「恋愛」って不思議ですね。
男と女が出逢って、お互いに惹かれあい。
その瞬間から、今迄の世界が一変する。
寝ても覚めても相手の顔が心を占めてしまう。
久木の心境が、この様な状態なんでしょう。

しかし、社会にはルールがあり、そこで
暮らしているからには、それに従わなければならない。
それで、悩みに悩み、二人の世界を創るための
選択が、このラストシーン。


人間は複雑で理解し難い生き物ですが、
さて、皆さん、一度きりの人生、どう選びますか?
私ですか、私は…。

監督は森田芳光。1997年(平成9年)制作。



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異常な世界

yinanさん

SOYOKAZEさん、おはようございます!

そうですね。一般的な道徳論から言うと、
とんでもない映画ですが、
2人の入浴シーンで、久木が言いますね。
”男と女は昔から同じことをやって、
 男は女を喜ばそうとする”と、
男に引きずられて、女も引っ張られていくのでしょう。

もっとも、映画も小説もアブノーマルだから、
売れるのでしょうけど。

2016/05/25 08:45:08

理解し難い世界です

さん

私には、性愛にのめり込み、何も見えなくなるという二人が理解できません。
恋愛は精神的な物が多く、肉体は、それについて来ると思っているので。

それに、不倫は周りの者を巻き込む、身勝手な愛でもあります。
その罪深さより、自分達の事にのめり込む姿には、共感できませんでした。

2016/05/24 08:44:45

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