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いつまでも興味津々
最近感動した話
2016年01月29日
テーマ:テーマ無し
友人がFacebookに書いた話に感動しました。友達以外非公表なのですが、固有名詞を隠して紹介します。<<かなりの長文です。でもとても感動した出来事だったので。今日、会社の同僚のお通夜に参列した。私はあまり仕事上接点はなかったけれど、ホテルのオープン当時から働いている、事務方の人だった。...まだ52歳。●ちゃんと同じ年だ。もともと持病があって、健康体ではなかったものの、先週の金曜日までいつも通り会社に来ていた。でも、土曜日の朝、彼の心臓は突然止まってしまった。独り身だったから、具合が悪くなったときにそばに誰もおらず、多分、救急車を呼ぼうとして電話の受話器を持ったけれど、かけることはできなかったようだ。月曜日の朝、出社してこない彼を心配して家に電話をかけた上司。何度かけても話し中の音にとても嫌な予感がしたという。慌てて、市内にある彼の家に向かうと、そこには冷たくなった彼がいた。彼には家族がいない。いるのは、遠方に住む、甥っ子さん一人だけ。上司が連絡を取って急きょこちらに呼び寄せた。まだ若い甥っ子さんは途方に暮れていた。葬式を出すにも・・遺体を移送するにも・・・そしてうちのス●●●●●ド人の若い総支配人は決定を下した。彼の葬儀はうちが責任をもって執り行います。ホテルのオープン当時から30年以上も働いてくれた彼の功労に対して、私たちができるせめてものことです。取締役でも支配人でもましてや部長でもない、一介の従業員、それも休日に自宅で亡くなった従業員の葬式をホテルが取り仕切る。でも、反対意見はどこからもでなかった。甥っ子さんはホテルに1週間無料でご宿泊。葬儀屋や葬儀場の手配は人事部長。お通夜のあとの通夜ぶるまいのお食事はうちの副料理長が担当。お通夜、葬儀の受け付けは経理部のみなさん。そうやってどんどん準備は進められました。そして社内では「お香典は、各部で集めて『何々部一同』で出すように。また、お通夜や葬儀に参列する人は、芳名帳に個人名を書かないこと。個人で出すと先方のお香典返しが大変だから。」と、通達が。お通夜にはたくさんの人がご焼香に来ていました。たくさんの同僚や元同僚。見たことない人はほとんどいなかった。祭壇には日本全国の●●●●ホテルの総支配人達からの供花が。甥っ子さんは参列者一人一人に深々と頭を下げていらっしゃいました。目を真っ赤にして、「ありがとうございます。ありがとうございます。」といいながら。地味でおとなしい叔父さんにこんなにたくさんの仲間がいたことにびっくりしたんだろうな。通夜振舞いのメニューは、巻き寿司とおいなりさんとポテチやナッツの乾きものと、チキンナゲットとフィッシュフライ。明らかにナゲットとフィッシュフライはホテルの朝食バイキングで出てるやつ。でも、巻き寿司は副総料理長の手作り。フレンチのシェフなのにとても綺麗な巻き寿司とおいなりさん。コストを下げるためになのか、助六にツナが入ってたけどとてもおいしい!通夜振舞いの席にずらっとならんで参列客を迎えてくれたのはうちのレストランや宴会のウェイターやバーテンダーたち。こんな場所なのにみんなとても颯爽としている。何て素敵なお通夜なんだろう。まるで一流ホテルがまるっと引っ越してきたみたいだった。彼は、死の瞬間一人だったかもしれない。でも、孤独ではなかった。30年、ヒルトンに全てを捧げた彼の人生の最後に、こんなに素敵な幕切れが待っていたとは。彼がここにいたら、きっと大満足したろうな。 ご冥福をお祈りします。>>
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