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第三の男 

2016年01月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:サスペンス・ミステリー・ホラー

映画ファンの皆さん、おはようございます!

あのSTAP細胞騒動の小保方氏が「あの日」と
題した手記が今日、発売予定。どんな内容でしょうかね。

今日の映画紹介は「第三の男」。
BSプレミアムで2016年1月29日(金)13:00〜放送。

制作が1949年でモノクロの古い映画ですが、
敗戦後の荒廃したウィーンを舞台に繰り広げられる
光と影を効果的に用いた映像美と戦争の影を
背負った人々の姿を巧みに描いたプロットを持った映画。

又、作品のテーマ曲となった
アントン・カラスのチターの演奏に加えて、
主演のオーソン・ウェルズの独特の存在感は
サスペンスの最高傑作と言われるだけはありますね。

イギリスの作家グレアム・グリーンの原作・脚本を、
名匠キャロル・リード監督が映像化。

冒頭、チターの軽快な音色で始まるシーンは
アメリカ、イギリス、フランス、ソ連の
分割統治下にある第2次大戦後のウィーン。

友人ハリー(オーソン・ウェルズ)から招かれ、
訪ねてやってきた作家ホリー(ジョセフ・コットン)は
到着早々、ハリーが事故で死んだと知らされる。

不審に思ったホリーは、事件の真相究明を決意。
事故現場にいた3人のうち、
身元の確認がとれない“第三の男”とは…。

印象にのこる場面は
ウィーンの地下を縦横無尽に走る地下水路。
プラター公園の大観覧車。
中央墓地など当時のウィーンの街を
モノクロの特徴を生かしての映像美と
テンポ良いストーリの展開はさすがですね。

大観覧車で、眼下に見える人々を指差して
ホリーに対して、ハリーはうそぶきますね。
”もし、あの点の一つが永久に動かなくなっても、
それを哀れだと思うか。もし一つ動かなくなるごとに
2万ポンドやると言われたら、おまえ、その金を
受け取るんじゃないのか。所得税なしでな”と。

ラストシーンは印象に残りますね。
寒々として中央墓地の並木道をホリーに見向きもせず
歩き去るハリーの愛人・アンナ(アリダ・ヴァリ)。

”あなたが裏切っても私にはできない、
 私はあの人を愛したわ”と一人歩き去る。

そうです、本作はサスペンスだけでなく
男同士の友情と裏切り、
男女の愛憎をも描いたロマンチックな面も
持っていましたね。

アカデミー撮影賞、カンヌ映画祭グランプリ受賞。

おまけ。
アンナが着ているのは男物のトレンチコート。
衣裳を担当したココ・シャネルは
男物にすることで、彼女の意志の強さや
気丈さを表現したとのこと。
もう一つ、
リード監督がウィーンに滞在中、
偶然訪れたワイン酒場でチターを聴き、
弾いていたアントン・カラスをロンドンに呼び寄せて
”軟禁”してあの名曲を完成させたようです。



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