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東京物語 

2015年11月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「東京物語」。
BSプレミアムで2015年11月28日(土)13:31〜放送。
先日、訃報があった原節子さんを
追悼して急遽、放送される映画。
本作は、1953年(昭和28年)に公開されたモノクロ映画。

監督は小津安二郎、主演は笠智衆と原節子。
『晩春 』(1949年)、
『麦秋 』(1951年)、
『東京物語』(1953年)で
原節子が演じたヒロインはすべて「紀子」という名前で、
この3作品をまとめて「紀子三部作」と言われています。

東京へ出て行った子供の生活ぶりが気になって
尾道から上京する周吉(笠智衆)ととみ(東山千栄子)。

途中、大阪では国鉄に勤務している
三男の敬三(大坂志郎 )に会い、
東京では長男の幸一(山村聰 )や
長女の志げ(杉村春子)夫婦にも歓待してもらうが、
それぞれ自分達の生活を守ることに精一杯のようで、
何となく、暖かい気持ちが伝わって来ないと
物足りなさを感じる老夫婦だった。

周吉は同郷の老友・沼田三平(東野英治郎)との
再会に僅かに慰められるのだった。
とみは戦死した次男・昌二の未亡人・紀子(原節子 )の
昔変らざる心遣いが何よりも嬉しかった。
とみの肩を揉む紀子へ
”だんだん歳でもとってくると、やっぱり寂しいけぇのお”
”いいんです。
あたし、歳をとらないことに決めていますから”と紀子。

尾道へ帰った老夫婦だが、ほどなく、東京の子供たちの元へ
尾道に居る末娘・京子(香川京子) から電報が届く。
”ハハキトク”。
とみは幸一にみとられて静かにその一生を終った。
葬儀がすむとあわただしく故郷を去っていく子供達。

周吉は紀子へ語る。
”自分が育てた子供より、いわば他人のあんたのほうが、
よっぽどわたしらにようしてくれた…、
いやあ、ありがとう”。
いやあ、このシーンには感動しますね。思わず涙が…。

小津作品には欠かせない俳優の笠智衆は
実年齢より21歳上の70歳を演じていますが、
老妻に死なれた男の寂寥感は悲しみを誘います。

又、ローアングルを多用してカメラを固定して
人物を撮る監督の演出は、
家族が子供が大きくなり独立して家を出て行くと
バラバラになっていく現実を、
冷酷にも淡々と描いています。

家族の愛情と死は誰にでもどこの家庭にも訪れる出来事。
頭では解っていても、なんだかなぁ〜。

名女優の原節子さん、42歳で銀幕を去り、
95歳で静かに幕を下ろし、自分の人生をも
映画同様、伝説として後世に語り継がれることでしょう。
原さんの大きな瞳とニッコリと笑った顔は素敵でした。
改めて、合掌!



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おはようございます!

yinanさん

SOYOKAZEさん、
42歳で引退されたので、
余計に神秘のベールがかかり、
レジエンドになったようです。

3年前、英国映画協会の
「映画監督が選ぶ史上最高の映画」で
あの”2001年宇宙の旅”を抑えて1位の栄誉に
輝いています。
外国でも評価が高いようです。

星の砂さん、
モノクロで淡々と親と子供の
関係を描いているだけですが、その生活の中だけで
「小津調」と言われる動きの少ない、会話で
観客に訴えて来る感情は素晴らしいですね。

見終った後、心に余韻が残る映画です。

2015/11/29 06:21:49

名前と写真だけは

さん

名前と写真だけで〜。
綺麗な方で結婚されてるかも分からない謎の女優と。今日の映画は楽しみです。
93歳で亡くなられた。ニュースで知りました。

2015/11/28 10:55:59

名前は知っていましたが

さん

私が生まれる前の作品なんですね。
ですから、映像を観たことはありません。
まだ40代で引退、長寿を全うされ、お亡くなりになったそうですね。
ニュースで見ました。
「東京物語」が最高の作品だと・・・

2015/11/28 08:49:13

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