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昭和2年生まれの航海日誌

オホーツク海のサンマ 

2015年11月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 ” 味覚の秋” 山の幸、海の幸に今一番恵まれた時期。
 何より露地栽培の旬の野菜、水揚げしたばかりの魚が手に
入るのがよい。

 若い頃、北九州に住んで居たとき、はじめてサバの刺身に
初めて出会った。 
 その時は賞味ができるどころうか、少々怖かった。
 初冬に対馬海峡で獲れた脂がのり始めたものだった。
 本当に美味かった。食わず嫌い嫌いで過ごさなくて済んだ。

 8月の下旬になると、道北の夕刻は涼しさが越えてしまう。
 オホーツク海で船のエンジンを止め、漂流してしていると、
上甲板に点灯した明りに向かってサンマが押し寄せてきた。

 あまりの多さに驚きもしたが、トロ箱にロープをつけて掬う
てみた。10匹余りの丸々したサンマが跳ねていた。

 誰も「食べよう}と云う者もおらず、持ち帰る者藻おらず、
そのまま海に返した。

 あのサンマ達が日本海流に乗り、熊野灘まで南下してくる
のだ。
 このところ、三陸沖で汚染された水が放出されているので、
気にかけないことはない。

 ここを過ぎて、暖流に入ると体内の脂を落とし始め、潮岬を
回ったころにはスリムな姿になっている。
 この海域で漁獲されたものは、丸干しや、寿司で食卓を
潤わしてくれる。
 美味しい。
 でも、なぜオホーツ海のあのサンマを食べなかったのかと、
思い返すときがある。サバの刺身も食べたのに。
 
 美味しいサンマを今日も頂ける。
 そんな思いは、北の海に捨てたことにしよう。

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