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じいやんの日記

しなやかに生きる 

2015年09月21日 ナビトモブログ記事
テーマ:日記

テレビを何気なく見てたら、「しなやかに生きる」と言う言葉が出てきた。
それ以上の話には発展しなかったのですが、なぜか気になりました。
そうだ、自分でよく頭に浮かんだ言葉でしたが、最近は少し遠ざかっていました。
そこで、もう一度調べて整理してみた。

「やわらかに、しなやかに」と言う言葉は老子の教えの中にあります。
難しい話は別にして、どのようなスタンスの生き方を指しているのでしょうか。
そこには、人としての「本当の強さ」について知るヒントが隠されています。
早い話が「強い人間」になれと言ってます。
その方法とは、逆説的ですが、強さの対極である、弱さを知れと言う事らしい。
世の中のものは、ほぼ全て、「強と弱」、「陰と陽」のように二つに分類されます。
例えば、強いものと弱いもの。明るいものと暗いもの。
硬いものと柔らかいもの・・・。
現代社会においては、有利な立場=強いほうを選んだほうがなにかとメリットが多いように思われがちですが、老子は「あえて弱い方を選びなさい」と教えています。
また、別の言い方ですが・・・
真の自分を知っていますか?
「人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり
他人のことが分かるのは智者と言えるが、真の自分(己)を知る者こそ明智の人である。
力があれば、他人には勝てますが、自分の欲望や弱さを克服するには、強い意志が必要で、己の弱さを含めて全てを受け入れ、それを操れるコントロール力がなければ、己を律することはできません。
禁煙がいい例ですね。
己の“根本”にあるものを理解して克服できない限り、禁煙は成功しないかもしれません。
それだけ、“己”を知ることは難しいことであり、ましてそれをコントロールすることは、相当の意志の強さがなければ実現できないでしょう。
己を知れば負けることはない!
己を知ることを重んじたのは、老子ばかりではありません。
中国の兵法書の決定版、『孫子』にも、同じような教えが記されています。
「彼を知り、己を知れば、百戦するも危うからず」相手(敵)のことを知って、己(味方)のことをよく知っていれば、何回戦おうが負けることはないのだと言う訳です。
相手の特性を知った上で、「己のどんな面を生かして戦いに臨めば良いのか」これを冷静に見極めることができれば、負けることはないでしょう。
戦争に限らず、私たちの日常生活においても、
どんな出来事にも柔軟に対処できる人というのは強いものです。
それは、己の弱さも強さもよく知っていて、
「どこまでやれば自分にとって“無理”になるのか」「自分にはどこまでできるのか」という見極めがうまくできているからなのではないでしょうか。
これは、老子の思想の根幹である「無為自然」にもつながる生き方。
己を知り、己の弱さや愚かさを全て受け入れた上で己をコントロールする。
それができれば、人生はもっとラクに、楽しく生きられるのかもしれませんね。

あれれ、難しい話になってしまいましたが、簡単に言えば、自分自身をよく理解して、制御しなさいと言う事でした。



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