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日本のいちばん長い日 

2015年08月23日 ナビトモブログ記事
テーマ:戦争映画

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は上映中の「日本のいちばん長い日」。
先日、紹介した1967年の岡本喜八監督の映画と
同じタイトルですが、原田眞人監督のリメイク作品。
旧作を観た人は、本作を観てぜひ、比較して下さいね。

ストーリーは旧作とほとんど同じです。
原作は大宅壮一名義だが実際の著者は
当時編集者だった半藤一利。

1945年7月、太平洋戦争末期。
連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。

降伏か、それとも本土決戦か。
和平派と戦争継続派の対立で
連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾する。

8月、広島、長崎に原爆が投下され、
ソ連が参戦して事態はますます悪化する。

決断に苦悩する陸軍大臣・阿南惟幾(役所広司)は
”ご聖断に納得できぬなら、まず阿南を斬れ!”と
陸軍を抑えようとする。

国民を案ずる昭和天皇(本木雅弘)は
”わたくし自身はいかになろうとも、
国民の生命を助けたいと思う”、
”私の名前で始められた戦争を、私自身が終わらせる”と
「聖断」を発する。

モッくんの昭和天皇は実際の天皇もさもありなんと
思わせるような演技でした。
特に、抑えた口調にイントネーションは良かったですね。

その「聖断」を拝し閣議を動かしてゆく首相の
鈴木貫太郎(山崎努)は
”この戦争は、この内閣で決着です”と
老骨に鞭打って、ひょうひょうとした姿には感動しました。

貫太郎首相と同じ年齢(77歳)の山崎勉は
週刊誌で語っていますね。
”貫太郎さんという人は一見、茫洋としているのだけど、
待って、待って、待ち続ける強さ、
そして最後に決めるべき時に
一気に行く強さを持っていると感じました”と。

ただ閣議を見守るしかない書記官の迫水久常(堤真一)は
”連署花押はいただいています”と
必要な書類を作り、会議を開く任務を遂行する。

一方、終戦に反対する畑中少佐(松坂桃李)ら
若手将校たちは”まだ、戦えるんです!”とクーデターを計画。

日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、
皇居やラジオ局への占拠へと動き始めるが…。

国の存亡をかけた、史上最大の終戦を決断するまでの、
各人の考え、苦悩をテンポよく、
サスペンスタッチでストーリーが展開するので、
暗くて観るのも辛い内容ですがダレずに
観ることが出来ました。

この日があったから、
現在の我々があると思うと感無量でした。

おまけ:「ポツダム宣言」とは
1945年7月27日にアメリカ・イギリス・中華民国の
3国連名で発表された宣言。
日本への降伏勧告、軍国主義勢力排除、
連合国軍による占領、植民地の全放棄、
戦争犯罪人の処罰などを要求している。



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戦争終結の為には

yinanさん

SOYOKAZEさん、今日は〜!
山本五十六が戦争前の言葉に、
”始めるなら、止めることを考えて、始めなければ”と、
ところが、大本営には彼が死んでからは
止めることは考えた人材はいなくて、破滅へまっしぐら。
挙句のはては「一億、総玉砕!」なんて言いだす体たらく。

本作では阿南陸軍大臣を好意的に描いていますが、
私に言わせれば、腹を切る前に、若手将校の暴走を
止めて、彼らの未来を反逆者にしないように責任を
果たすべきだと思いました。
御前会議で海軍、空軍の大臣と一緒に、
反乱が起きないように約束したのですから。

2015/08/26 17:32:47

予告を観ましたが

さん

皆、役に合った、中々良い演技をしていると思いました。
この日、この聖断がなかったら、父は戦地に出て行ったでしょうし、私はこの世に存在しなかったでしょう?
多くの命が、これで救われましたが、もう少し早ければ!と、思ってしまいます。
でも、それは難しかったでしょう?
始めるのは容易でも、終らせるのは至難でしょうから。

2015/08/23 08:02:41

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