メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

独りディナー

身についてきた、シニア術 

2015年08月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

娘が新婚旅行先から、写真を送ってくれる。

今回は、イタリアから。

娘の写真もそうだし、チェコに留学中の娘の友人のブログを見ても、ヨーロッパの街並みはほんとに美しい。

石造りの建物が、湿度の低い空気と文字通り抜けるような青空に映えていて、芸術は気候風土に大きく影響されて発達するものだと、つくづく思う。


まず、何の変哲もないパンやワインの美味しい事。

さすがに聖書の時代から育まれてきた、食生活である。


あの素晴らしい彫刻群は、大理石の産地であるからこその結果だろうし、

教会の鐘の音が、あの乾燥した空気の中を遠くまで鳴り響かせて、

更に教会内部の装飾に満ちた壁面は、オルガンの音色を二重三重の余韻に重ねて、荘厳な雰囲気を高める役割を担う。


私は、気づいた時には既に、西洋文化の一つである音楽を学んでいたのだから、幸運と言えば言えないこともない。

そして、それらが、自分の背景から生まれた文化ではないという、不運ともいえる境涯は、いまや筆頭には掲げないことにしている。


これが、年齢を重ねた「シニア・テクニック」というものだろう。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

視点の変化は、自力では難しいですが。

シシーマニアさん

パトラッシュ師匠、こんばんは。

コメントありがとうございます。

「不運とは考えない」というのと、「必ずしも不運ではない」というのでは、天と地ほども違いますね。
よいお言葉を、ありがとうございました。
自分で視点を変えるのは、長い年月を要したりしますが、客観的な一言で、一瞬にして視点が変わることがありますね。

2015/08/20 21:51:37

子供の頃と、あまり変わっていません

シシーマニアさん

彩々さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
子供の時から西洋思考が強く、修道女たちを見かけることも多い町に育ち、巨匠たちの描いた聖画のカードを大切にして、私は小さな頭を西洋という言葉で一杯にした少女でした。
それが、この年になっても、ちっとも変っていないのです。
最近久々に友人たちに会うと、長い人生を経てきてもその人の本質はそうは変わらないなあ、と思うことが度々です。
「人生って、長〜い暇つぶしだ」と若いころ、生意気にも思っていましたが、この年になると、実感としてもそう思います。

2015/08/20 21:45:56

必ずしも不運ではない

パトラッシュさん

ある文化に親しむ上で、その地に生まれ育った過去が、
もっと言ってしまえばDNAが、どの程度物を言うかです。
日本人よりずっと、日本文化に通じて居る外国人を見る度に、
私は、その要素が、案外少ないのではと、こう思ったりもします。

2015/08/20 17:15:57

持って生まれた感性でしょう

彩々さん

シニア術と言うより、それを上回る
シシーさんの感性が、今また蘇って
いるのでしょう。

30代後半で初めて行ったウィーンでしたが
一言で言えば、カルチャーショックを受けました。

シシーさんが味わい、今なお思い出深い
憧れのウィーン。
以前にも書きましたが、私ももう一度
行きたい国です。(人情も好きです)

>まず、何の変哲もないパンやワインの美味しい事。


あの素晴らしい
教会の鐘の音が、あの乾燥した空気の中を遠くまで鳴り響かせて、

この心に沁みる文章!
あの澄んだ国を想い出しましたわ。

2015/08/20 17:10:42

PR







上部へ