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たかが一人、されど一人

国会における個別具体的事例 

2015年06月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

極めて個人的なことかもしれぬが、自衛隊の任務・活動の実態については知らな過ぎる。一昨年は山で知り合った元自衛隊員にすっかり世話になりながら数日を共にしたし、自宅のお向かいの息子さんがやはり元自衛隊員で、いろんな機会にお話を伺ったこともある。国内外で大災害が発生すれば、自衛隊員が派遣されて活躍する姿が報道される。他に自衛隊関連で報道されるのは、記念日のパレードや、若い隊員の訓練風景等である。他にも自衛隊員の姿を垣間見る機会が全く無い訳ではないが、冒頭に書いたように自衛隊の活動の全体像や隊員の活動全体像は掴みにくいのが本音である。戦前のようにマスコミが張り扇で「兵隊さんよありがとう」と囃し立てるのも如何ではあるにしても、自衛隊に関しては小生のみならず、それこそ一般的に国民の関心が薄いと思われる。先週から昨日にかけて行われた衆議院の平和安全特別委員会をかなり傍聴して、自衛隊についての認識を改めて考え直す必要があることを痛感している。この委員会は総理も出席を義務付けられる程重要とされているので、テレビも新聞も連日取り上げてはいた。しかし残念ながら、テレビはご承知の通りコメンテーターがほんの一言二言何か言うだけに過ぎず、新聞も誰が何を質問したかさえ満足にフォローできないのが実態だ。日曜日NHKの日曜討論だけは、それでも各党の代表が討論したとのことなので後程チェックはするが、ここは逆に解説者がいないので、視聴しても日本の防衛とか安全保障そして敷衍される集団的自衛権行使と自衛隊の関わりについて、理解が深まるかどうかである。国民の大多数が自衛隊については殆ど意識せずに過ごせていられることは結構なことだ。それ故かどうかは知らないが、自衛隊員の年齢構成が段々高齢化しているそうだから、若い人で自衛隊に入隊する人が減りつつあるのかもしれない。この1週間ほどの間に初めて知ったことで最も印象的だったことは次のことである。イラクやインド洋に派遣された自衛隊員の帰国後であるが、自殺者が54人もいたそうだ。海外派遣との因果関係は証明しにくいそうだが、事実がインパクトがある。しかし、自衛隊もそこが既に外国の軍隊並みであることに先ず驚いた。次に驚いたのが、母数になっている派遣隊員の多さである。陸海空の合計、延べ約10年になるようだが、こちらも延べで約1万8千人強にもなるらしい。「母数がこれだけ大きいと必ずしも自殺率が高いと断定していいのかどうか。」と髭の隊長の自民党参議院議員佐藤正久氏が何処かのテレビコメントしていた。自衛隊員の総数は定員で約15万人であるが、常態的に2〜3万人不足していると聞いている。その中から既に多くの隊員が海外に派遣されて、いわゆる国際平和に貢献している訳だ。中にはシブチなんて聞いたことも無いアフリカの海岸国で基地建設なんてことまで報道されたこともある。建前的には専守防衛を謳い、海外で活動するなんてこと殆どあり得ないと理解していたのが全く違っていた。名目はどうであれ、日本の自衛隊は既に事実上世界の警察と称する米軍に相当貢献しているではないか。この事実を踏まえて、米国はこれを常態化することを要求しているのだろう。ならば政権側も正直にそう言えばいいではないか。なんで、建前だけを振りかざし「個別具体的にはコメントしませんが」の答弁ばかりが横行するのか。個別具体的なことこそ問題だろう。それでいて、総理は全く意味不明の長広舌の挙句で「国民の皆様に分かり易く説明しているのです。」ときたものだ。マスコミは何故その不誠実を追求しないのか?今日書店で立ち読みした本に依れば、マスコミの現状は大戦前夜と全く同様と書いてあった。その点、民主党が先週から昨日の質疑で、周辺における現実的脅威を個別具体的に検討する必要があり、としたことは評価したい。特に昨日、前原誠司氏が「北朝鮮危機とは米国が北の核施設を航空機で破壊する時のことで、既に現国防長官ケリー氏が国防次官だった時に実際に計画が持ち上がり、我が国にも1095項目かの要請があったじゃないか。私と一緒に仕事をしていた中谷さん、何故その事実を認めないのですか?」との質問は実に分かり易かった。同じく長島昭久氏の質問、中国工船が近海に押し寄せて海上保安庁が対応しきれない時、海上自衛隊との連携はどうなっているのか?これも如何にもありそうな個別具体的事例で非常に興味深かったが、政府はまともに答えない。警察機関と自衛隊の連携の悪さは口永良部島の救出なんかでも垣間見える。しかし、マスコミも個別具体的事例に関して相変わらず無視している。余りに情けない。

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