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のびたの日記

無手勝流で認知症の方に向かい合って7年目 

2015年03月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



この施設に来てから6年は過ぎて 7年目に入るのか
昨日 介護施設に行って 当時のことが思い出された
あれから スタッフは全員入れ替わって 眼の前の方たちも変わっている
 

 
私が添乗員をしている間 いつもハーモニカを持って歩いて ツアーの間に披露する
移動時間の長い時 それぞれの土地を語る時の歌の紹介など 場面に応じて演奏した
夕陽が落ちる頃 帰路の心地よい疲れの時など 皆さんが感動をしてくれたものである
 
ある時 若い娘さんがお客様として乗っており ツアー中も会話を少し交わした
最終解散地点で 私にメモを寄こした そこには こう書いてあった
感動をしました 是非 私の勤める介護施設へ来て 演奏してくれないかと・・・
 

 
それまでに単発的には施設訪問などは続けてきたが ここは訪れた瞬間戸惑った
今までは 歌の訪問なら 必ず反応があって 語りと伴奏で楽しくさせられる
後で聞いて 現在でもそうだが 誰もボランティアが来ない 私しか訪れない
 
テーブルが 幾つか有り そこに利用者さんがそれぞれ座っている
食事やおやつの時間を除けば ただ ひたすら じっとしてるだけである
デイの方たちにして見れば 帰りの時間をただ待って居る無気力で有った
 
当然 スタッフの方たちも何をしていいのか分からず ただ ボゥッと立って居る
さあ 私一人で何を始めようか 紹介も無ければ うつぶせ 居眠りの方も多い
ここは 開き直りしかない 私の本格的な意気込みは ここから始まった
 

 
最初は童謡唱歌を そして懐メロを流しながら反応を見ていた
そして 本来は一回でも良いハーモニカの演奏だったが 私は決めた
音楽で 何とか心の窓を開きたい 出来れば歌わせてみたい 笑顔が見たい
 
専門的には音楽療法があるが 私には資格は無い しかし 心と歌がある
きっと役立つ この施設へは毎月来よう 何時か少しでも変えて見たい
それからは キーボードを持参した 心で祈りにも似たもので神経を集中した
 

 
それまで ただ座っていたのを対面式にして貰い 常に顔を状態を眺めながら進める
何回も通うようになって ようやく反応が少しづつ出て来る
全部ではないが 小さく口ずさんだり 手指が動く方が出始めた
 
他の施設なら 歌声が聴こえ 私も歌の時間として楽しめる
ここでは 全く静か 私がしゃべったり 伴奏する以外は静けさだけである
やがて有る一部の方は この時間が終わると楽しそうで食事の意欲を増したと報告された
 
だんだん スタッフの方の協力が出始めて 私の意見を聴いたり 自発的に手伝う様になる
私も皆さんの顔を覚え 一人ひとりの反応を伴奏しながら見分ける余裕が出来た
歌っていなくても 顔が合うと嬉しそうな方も居る だから全体をいつも見る
 

 
他の施設より程度が重い方が多く 現在も続いており 非常に難しい
こう言う施設では 他のボランティアでは正直 反応が無い為来ない
相変わらず 私だけが通い続ける
 
認知症 誰でもなりたくない 私だって絶対嫌だ 
周りにも迷惑を掛け 家族崩壊や 老々介護の悲惨さもある
何より人間としての尊厳を失われることが 見ていてやり切れない
 

 
軽度の認知症なら音楽によって治すことも出来る 進行を遅らすことが出来る
それが無理でも 心の安らぎのひとときを感じて貰うことが出来る
改善されてきた方もこの目で確かめて来た 笑顔の数が増えた
 
私の出来ることで 歌を楽しみ 笑顔が浮かんでくれたら こんなに嬉しいことは無い
稀には ご家族の方が見えていることがある 話はできないが 遠くで眼で感謝されている
無手勝流の音楽療法 無手勝流の独学のピアノ ボランティアとうたごえの人生は続く
 
     最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m
 



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