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のびたの日記

それぞれの記憶に残る 仰げば尊し 

2015年03月12日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



はい これから 仰げば尊し を歌いましょう
歌詞は無いですよ 思い出しながら歌うのです 
脳の活性化にもなるからね
 
そして さっそく伴奏を始めた 前奏の部分で早くも皆さん少し上を見上げながている
不思議なもので 何かを思い出す時 私たちは 少し目線を上にあげる
そして その顔に笑顔が浮かんでくる
 

 
昨日 訪れた介護施設の のびたさんとの歌う会 のひとこまだ
一番前あたり 先生に近い特等席だよなんて言われながら 車椅子を押されて来る
うん?今日の全体の歌声はやや大きいかな などと考えながら見渡す
 

 
さあ 皆さんも一緒に心の中で歌いましょう
 
仰げば尊し 我が師の恩 教えの庭にも早や幾歳(いくとせ)
思えば いととし このとしつき 今こそ別れ目 いざさらば
 
互いに睦みし 日頃の恩 別るるのちにも やよ 忘るな
身を立て 名を上げ やよ 励めよ 今こそ別れ目 いざさらば
 

 
皆さんにとって どんな思いが巡るのだろう
私にはあまり記憶が無いが 歌は大好きである
それぞれの目線は相変わらず上の方か 私を見つめながら歌っている
 
他の歌でもそうであるが 懐メロも含めて 脳の中に深く刻まれているのだろう
何度も聴いているうちにより深くなる
心地よいものなら 尚更 深いものだろう
 

 
悲しみの時に聴いた曲 励まされた曲 楽しくみんなで歌った曲がある
歌は 人生と共にある この言葉通りだろう
だが 私も含めて 最近の日常については 忘れるものの何と多いことか
 
もしかしたら 認知症の兆しかと思うことがたびたびある
自分だけかと思っていたら ブログを拝見していて 他の方もあると聞き安堵(笑)
歌で有れば あんなにメロディも 時には歌詞さえ 記憶から甦り歌える
 

 
スタッフの方に 皆さん良く思い出して歌えていましたね と後で私が言う
ところが彼女が言う あの前列の方たちは 認知症が進んでいる方です
えっ〜と私が驚く そうか 軽度認知症くらいなのだろうか
 
思えば歌を歌いながらどんな歌でも 手拍子をする これが意外とリズムに合う
私が曲の題名を言った途端 もう歌いだして止まらない方がいる
同じことを何度も聴く方が居る ちょっと外れた解説を勝手に披露する方が居る
 
本来なら個人で対面しながら 毎日会っていたら この程度の認知症は改善できる
それが音楽療法の神髄であると私は思う
残念ながら 施設は集団でお世話をする所 個人プログラムは無い
 

 
何とか 私も同じ所へ何度も通いたいが 施設の事情もあるので行けない
もちろん私の限度もあって実現出来ないが 心のジレンマを感じることが多い
一人なら何とか救える 人間らしい生活にきっと戻せると信じるが出来ない
 
       最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m
 



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