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昭和2年生まれの航海日誌

3月10日あいつはどうしている 

2015年03月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


  新入生を迎えた早々空襲警報が発令された。
 戦局が傾き、敵の艦載機が飛んでくる日々。
  山の上の防空壕に避難して、待機していたとき、東京出の
 1年生がそれとなく話かけてきた。

  体はがっしりしていたが、目が異様に厳しく映って見えた。
 
  「3月10日の空襲、隅田川に走りました」
  「方向がよくわかったね」
  「いや、人の行く方に向かっただけです」
 
  川に着くと大勢の避難者、川上から小舟が流れてくる。
 係留索が焼き切れたものだ。
 不安,寒冷、空腹で夜を過差なければならなかった。

  話をしながら、考えさせられた。
  この男は、大災難を避けてから未だ20日しか経ってないのだ。
 本人はもとより保護者の方も大変だったろうなあ。
 家は大丈夫だったのか、これは、もう聞けなかった。

 今にして思えば、アメリカの無差別攻撃であることは間違いない。
 しかし、戦争ともなれば、日本も私もそうしたであろう。

 あれから半世紀、東京も日本も復興した。
 あいつは、今どうしていることだろうか。
 3月10日になると想い出す。

  
 
 

  

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