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悼む人 

2015年02月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は上映中の「悼む人」。

第140回直木賞に輝いた天童荒太の同名小説を、
堤幸彦監督が高良健吾を主演にして映画化。

キャッチコピーは
”あなたは思い出す。誰に愛され、誰を愛していたか”。

”悼む”とは”人の死を悲しみ嘆く”ことですね。
人がこの世から亡くなれば、
残された人がその人を記憶に留めなければ
かって生きていたことも忘れ去られていく。

坂築静人(高良健吾)は自分も心に悩みを抱えながら、
「悼む」ことでに自分の存在価値を見出そうと
不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅する。

死者が生前、
”どういった方に愛されていたか”、
”どんな方を愛していたか”、
”どんなことをして人に感謝されたか”と

その生きている姿を胸に刻み込み、
静人は自分なりの祈りの儀式で「悼む」。
彼のこの祈りの所作が心にグッと来ました。
片膝をつき、右手で空から胸へ、左手で地から胸へ
まるで死者の魂をすくい上げて、
心臓の上で手を重ね、魂を心に納めて手を合わせる。

それぞれの悩みや生き様に疑問を持つ人々が
静人にからんで物語は展開していきます。

ゴッシプ記者の蒔野抗太郎(椎名桔平)には、
危篤状態の父親(上條恒彦)がいるが、
母を捨てた父を恨み、会うことを拒み続けていた。
事故現場で静人に目をつけ、取材をはじめる。

”何のためにこの様な行動取るのか”と問う抗太郎に、
静人は答えますね。”病気”ですと。

奈義倖世(石田ゆり子)は、夫・甲水朔也(井浦新)を
展望公園で彼を殺し、出所後に花を手向けるために
この地を訪れ、静人に出会う。
夫の亡霊に苦しむ倖世は、救いを求めて、
静人の旅に同行する決意をする。

横浜にある静人の実家では、
母・巡子(大竹しのぶ)が末期癌と闘っていた。
静人の妹・美汐(貫地谷しほり)は
妊娠しているにもかかわらず、
恋人に別れを告げられる。

ふたりを支えるのは、
幼い頃から対人恐怖の父・鷹彦(平田満)と
従兄弟の福埜怜司(山本裕典)。
彼らは、旅に出たまま帰ってこない静人の
ことも心配しながらも、自分たちの問題とも
向き合わなければならなかった。

”人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか”とは
永遠の課題ですね。答えらしきものは、
母、巡子がつぶやく”誰かを愛してほしい”と
いう言葉でしょうか。



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会者定離

yinanさん

SOYOKAZEさん、今晩は〜!

確かに、他人のためにどうして
悼むのかの疑問は浮かびます。

監督はインタビューで言ったいます。
”生と死を扱う作品だし、
あえて説明はしないでおこうと思った。
静人は他人に悼む行為を
分かってほしいわけでもない”。
”分からないことは、分からないままに、
ってことだよ”との言葉から、
監督もその意義は明確に定義はしていないようです。

観客は自分の考えで
彼の行為を捉まえるということでしょうか。

「死」は避けれないもの、
残された人が悼むことによって、亡くなった人が
永遠の「生」を得るのでしょう。

2015/02/27 20:19:38

観れば

さん

こんにちは。

観れば、主人公の行動に納得が行くのでしょうね?
全く見知らぬ、誰かの死を悼むことが、自らの存在意義と旅をする。
そんなことってあるのかな?と思いますが、本を読んだり、映画を観れば、その心模様が描かれ、納得行くのでしょうね?

夫の死は十二分に悼んでいますが、この所、花粉が舞う外に出たくないのに、週3回も来た、自治会員の訃報。
コピーして10数件ポスティングして、面倒だったと今帰った自分が、恥ずかしいです。

2015/02/27 15:28:21

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