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2015年02月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し







BENROブースはコスプレ系.
このブースには,最終日しか出演しなかった神沢友美ちゃんをほんとうは見たかったなぁ〜 o(´^`)o ウー
昨年は出演してなかったと思う,データカラー社の同じコスプレ系モデルのせいこちゃんを撮るのを忘れておりました (´ヘ`;)とほほ・・



     Leica M9+Tele−elmarit 90mm F2.8







昨年予約しておいた Henri Caltier−Bresson の 写真集 ” Image ? la sauvette (逃げ去るイメージ) ” の英語版
” The Decisive   Moment (決定的瞬間) ” の2014年の復刻版(ドイツ,Steidl社)がようやく届いた.
なお,同時にフランス版も復刻されています.
今更説明の必要のない写真集だが,1952年の初版発刊以来はじめての復刻である.
待ちに待たれていた復刻である.

これまでに再版の企画はあったようだが,実現されていなかった.
今回の Steidl 社版は,よりしっかりした函入りのハードカバーで,158ページ.勿論オリジナルと同じ寸法(37X27.4cm)の大判である.ちなみに,この寸法はフィルムの縦横比と同じ.

なお,オリジナルはフランス Verve社からフランス版が,そして,英語版はアメリカの Simon and Schuster 社よりリリースされた.
$79.06 (送料$5.45).安い.重い.

オリジナルは,状態のよいものでは結構な高値になっているので,本復刻は手元に置いて彼の歴史的初写真集を楽しむのに恰好の企画だ.
小生の所有しているオリジナルも,傷んでいるので,ガバッと開いて見ることを繰り返すと,ページがバラバラになりかねない.大部分のオリジナル本はそういう状態だろう.だからそう言う意味でも今回の発刊は有り難い.


小生の所有している1952年の初版本と今回の復刻版をいくつかの点で対比してみた:






おなじみサンラザール広場.右オリジナル.




ダストカバー裏の見返し.上から復刻版,オリジナル.一番下に敷かれているのが解説冊子.




ブレッソンがタイプした写真集につけるためのタイトル候補.A Bible for Photographers より.






本復刻版には,オリジナルで別誌の形で付されていたキャプションの代わりに,ポンビドー・センター学芸員のClement Ch?roux による1952年の本写真集発刊までの経緯,ブレッソンの写真術等の解説が写真集と同じ大きさの冊子 ”A Bible for Photographers” に付録として書かれているので読むと面白い(このタイトルは,Capaが The Decisive Moment を評して,出版社のSimonに書き送った手紙に書かれてあった言葉だ).
それに,大判だから字もでかくて読みやすい ♪( ´▽` )ノ

1952年のオリジナル発刊に至るまでの流れを簡単に記しておくと−−

・1951年5月4日 マグナムフォトのTomyがブレッソンに,出版社に見せたいから写真を集めるようにとの手紙を書いている.
・同年6月には Simon & Shuster Publishing に出版社が決まった.
・1952年の早い時期にブレッソンは収載する写真の選定に取りかかる.
・1952年3月末に前書きが準備され,英語に翻訳された.
・1952年4月末にSimonは英語版用後書きのためにブレッソンにインタービューをした.
・1952年7月22日に本が刷り上がった(仏語版約3000部と英語版約7000部).
印刷はドレゲール兄弟によるヘリオグラビア印刷.これを見たウォーカー・エヴァンスは,ニューヨークタイムスの書評で 「息を呑むようなクオリティ」 と評した. 

ブレッソンは,1930年代には Verve を創刊したT?riade と写真集を出したいと考えていたという.20年以上かけてようやく初の写真集が出版できたのだ.

出版3ヶ月後,評論家達の賞賛を集め,偉大な写真家と認められたが,$12.5という価格の本は,米国内での販売にとどまり,初回配本3500部が月100部未満のペースで売れただけだった.したがって元々予定されていたはずの第2版は中止された.

実は,ブレッソン自身は第2刷の発行に対し後ろ向きだったので,結果絶版のままであったといわれている.
彼の死後,アンリ・カルティエ=ブレッソン財団,ブレッソンの娘および出版社のゲルハルト・シュタイデルとの長い協議の末,復刻版を発行するべきだと決めたのは妻のマルティーヌ・フランクであった.


復刻版の元本になったのは,アンリ・カルティエ=ブレッソン財団が持っていた未開封写真集で,これをスキャンニングしてオフセット印刷にかけた.現在,初版当時のグラビア印刷技術がほぼなくなってしまっているので,オフセットによる方法をとり,さまざまなテクニックを使ってオリジナルに近い形に仕上げたという.

ブレッソンに興味のある方は,Ch?rouxの単行本 Henri Cartier−Bresson: Le tir photograhique (英語版 Discoveries:Henri Cartier−Bresson.Harry N. Abrams社,2008年)を読むとよい.

紙質もできるだけオリジナルに似たものを使っているとのこと.やや厚いかなとは感じる.印刷はちょっと見にはコントラストが高く,つぶれているかのように見える部分もあるが,けっこう忠実に仕上げてある.
ダスト・カバーや函のアンリ・マティスのデザインもオリジナルのリトの質感までは満足いくできかと言えばそうではないが,この安い価格でよく頑張ったのではないかと思う.

まだこの歴史的写真集をお持ちでないかは,一冊置いておいても損はないと思います.

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