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独りディナー
入学試験
2015年01月15日
テーマ:ウィーン
私が入学したのは40年ほど前の事だから、ウィーンの入学試験も今はきっと、様変わりしているのだろうけれど・・。
当時ウィーンアカデミーという名称だった国立音楽大学では、入学するに当たって、受け入れてくれる先生が居るかどうか、というのがまず必須事項なのであった。
私も数か月前に、師事したいと思う先生宛てに自分の演奏したテープを送って、一応その門下に入れて貰えるという返事は届いていた。
その後ウィーンに着いて、入試の一週間程前に先生のお宅に伺って試験用に準備した曲を弾いた。
先生は「君のレッスン日は、毎週火曜日の13時半だからね。それから、もう試験の曲は練習しなくて良いから、次回までに新しい曲を勉強して来なさい」とおっしゃって、4曲の宿題が出されたのだった。
その練習が、どんなに大変であったか・・。
その証拠に、40年過ぎた今でも、それらの曲をはっきり記憶している位である。
最初のレッスン日は、入試の3〜4日後であったが、真面目な日本人学生であった私は、試験の曲も練習しないでは居られなかったし、それからは、毎日10時間くらいピアノに向かっていた気がする。
でも実際の入試では。
試験をする小さなホールに一人ずつ入って行き、先生たちの前で、用意してあった曲の中から一曲をしばらく弾いている。
すると途中で「はい、結構です。では、次の曲をどうぞ」と言われる。次の曲を弾いていくと、又途中で次の曲を、といった風に、何とも気楽な雰囲気で、あっという間に終わってしまった。
私は、自分の試験が終わると、とにかく宿題の曲を練習しなければと、大急ぎで帰宅してしまった。
後で聞くと、さすがに先生も「あの子は、試験の結果も聞かずに帰ってしまった」と、おっしゃってたらしいけれど・・。
それ程にも、日本の緊張感からかけ離れた、ウィーンの入学試験であったのだ。
そしてそれが、異なる文化の中で価値観の違いに触れた、私の最初の体験。
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私も、見てないので・・。
SYOKAZEさん
どうだったでのしょうね。何となく私は形式だけの試験の様に思っていた気がします。入学手続きよりも先に、最初のレッスンに行った位ですから。今にして思えば、後進国から来た留学生の為に、先生が手続してくださったのかも・・。
2015/01/15 17:30:21
え!?
その場で合否がわかるのでしょうか?
それにしても、言葉も違う異国、当然習慣も違うでしょうに、若いお嬢さんが頑張りましたね。
日本から離れた立場で日本が見られる事にも興味があります。
2015/01/15 11:43:04