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ノーベル賞作家? 

2014年12月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

10数年前、何かを記念しての「ヴィスコンティ特集」が、新宿の映画館で開催されて、私は「ルードヴィッヒ」を観に行った。

若い頃、「ヴェニスに死す」を見ていたけれど、ヴィスコンティ特集で購入したパンフレットで初めて、この映画も彼の代表作の一つであるのを知ったのだった。

日をおいて、「山猫」も観に行った気がする。

「ルードヴィッヒ」は、バイエルン皇帝ルードヴィッヒ二世を描いているのだが、従姉に当たるオーストリア皇后エリザベートの役を、かつてエリザベート皇后のニックネームである「シシー」という映画で、一世を風靡したロミー・シュナイダーが、ここでも演じていたのは、映画に親しみを覚えた理由の一つだ。

更に、主人公のヘルムート・バーガーが、オーストリアにあるホテル王の息子で、本名がシュタインベルガ―だというのを、直後に泊まったドイツのボーデン湖にある、素晴しい景観のシュタインゲンベルガー、アイランドホテルの名前と勝手に混同して、一層親しみを感じてしまったのは、我ながら愛嬌である。

そして、ユーチューブ・マニアとなった数年前、BBCのドキュメンタリ番組で、ヴィスコンティの特集をみたのが、何といっても印象深い。

ヴィスコンティ自身が、伝統ある公爵家に生まれ育った風格に満ちていて、その威厳ある様子は、既に映像の世界に登場するおとぎ話の様でもあった。

何年か前、主人のお供で、スェーデンに一週間程滞在したことがある。

道を歩いていると、「ヴェニスに死す」の美少年を思い起こす様な、ブロンドの可愛い男の子たちを、沢山見かけた。

ある日、夫人同士のゆったりしたランチの後、ドイツのウルリケさんと簡単なよもやま話をしていた時に・・。

「ウルリケは、元々男の子の名前のウーリッヒの最後にe が付いて、女性名になったのよ。」と言うので、「もしかして、エーリッヒと語源は一緒なのかしら・・?」と見事にはずした質問をして、それからエーリッヒ・ケストナーの話題になった。

「ケストナーの作品は好きで、色々読んだけど・・。彼は、ノーベル賞を貰ってたかしら・・?」と、スェーデンならでの話題で訊いてみると、「彼は受賞してないと思う・・。受賞者は、トーマス・マンだわね。」と、彼女はマンがお気に入りの様子だった。

「ケストナーは子供用の小説を書く作家だけどね。トーマス・マンは、もっと深い世界で全然違うわね。魔の山とか、素晴らしいわよ。」と言っていたっけ。

それで、私が思い出して「トーマス・マン、と言えば、Tod in Venedig の映画に出てくる美少年は、スェーデンの俳優さんだったじゃない?」と言うと、「そう。ビョルン・アンドレセン!」と、すぐに名前が出てきたのは、さすがにヨーロッパの人であった。



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