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琥珀博物館 

2014年12月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:ウィーンからの旅

「リトアニアには、青い琥珀がある」、という話は、ハリーナから聞いていた。

彼女は英語を話さないので、チェルナーに泊めて貰って散々お世話になっているのに、中々親しい関係にまで行き着かない・・。

ご主人のスワヴェックに通訳してもらうのだが、私も中学の教科書程度の語学力だし、おしゃべり好きらしい彼女はまどろっこしくなってしまうらしい・・。

何時だったか、数日ゆっくり滞在した時に、「ポーランド語を覚えなさい!」といって、色々単語を教えてくれたのだが、シニアがゼロから覚えるには、余りに遠い言語で、すぐに挫折した。

白い琥珀は、最近日本でも見かける様になったが、「ハリーナからのお土産だよ」と、スワヴェックが日本に来たときに持ってきてくれたネックレースは、一見象牙の様でもあり、でも樹脂でできているのでとても軽い。

その頃はまだ東京に住んでいたので、お揃いのイヤリングをデパートなどで探したけれど、当時は殆ど白い琥珀が出回っていなくて、見つけ出すまでに結構色々なお店を覗いた記憶がある。

今回の旅行でガイドブックを見ると、ヴィルニウスには琥珀博物館があるらしい。

旧市街を観光してきた夫人達が、其処へ行って綺麗だったというので、翌日ホテルで地図を貰って一人で歩いて出かけてみた。

日本のガイドブックに出ている地図には色々な見どころが載っているし、ホテルで貰った地図には全ての道の名前が載っているので、二つを照らし合わせながら、歩いた。


目的地は「琥珀博物館」である。

ヨーロッパの古い街によくある様な美しい旧市街は、世界遺産になっているそうで、カトリックの教会が非常に多い。

お土産屋さんは、殆ど琥珀が目玉の様であった。最初に入ったお店は、琥珀専門店で素敵なアクセサリが色々あって、其の時すぐには購入しなかったけれど、色々見た挙句、結局最後に其処へ戻ってきて、娘と義理の娘の二人に、お揃いのペンダントを買った。

私の好きな、黒っぽい緑色の琥珀である。

琥珀博物館は、地図で見てもどうしても見当たらず、その辺に歩いている人に訊いても顔を横に振るばかり・・。

たまたま、二人連れの女子学生が歩いているのを見かけて、訊ねてみると・・。

日本人と喋るのが珍しかったのか「琥珀博物館はわからないけれど、国立博物館へ行ってみればきっと琥珀も見られると思う」と言って、行き方を教えてくれたのだった。

「私達もそちらの方向へ行くから、途中まで一緒に行きましょう」と言って歩き始めたので、おしゃべりするだけでも面白そう、と思いながら付いて行った。

伝統あるヴィルニウス大学で、メディア学を専攻しているそうだ。

因みに学生数の男女比を訊いてみると、彼女のクラスは30数名でそのうち男子は5名だと言っていた。

「この道をまっすぐ行くと、博物館に着くので、そこで琥珀の事を訊いて下さい」と、可愛い彼女たちはとても親切に、「Have a nice day!」と言って、去って行った。

悪かったけど私は、彼女たちが去って行ったのを確かめてから、又琥珀博物館の界隈の方へと戻って行った。

そして、それから本当に偶然、大きな建物の中庭へと続く入り口の横に、小さく「Amber Museum」と書かれた看板が架かっているのを、見つけたのだった。

其の時すれ違った観光客らしい人達に、改めて訊いてみると、一人の親切そうなおばさんが、「わかりにくいのよ・・」と言いながら、その小さなドアの前に連れて行ってくれた。

念願の博物館は、中庭の一角にある建物の、地下にあったのだ。



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