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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ
70歳を過ぎてなお精進の料理人
2014年11月30日
テーマ:蓼科ところどころ
一昨日は、蓼科の友人宅で夕食をいただき、ワインを飲んで、予想どおり、午前零時の鐘が鳴り、我が家の車がカボチャの馬車に戻る寸前までおしゃべりが続きました。
今回は、午後8時過ぎに蓼科について、「たった4時間」のおしゃべりでしたが、これは、短時間記録になるかもしれません。
なにせ、普段であったら、午後3時頃について、まずは日本茶でぺちゃくちゃ、午後6時頃からワインでがやがや、午後10時頃に、私が「よい子のお寝んねタイム」に突入し、うつらうつらしようとしまいと座は盛り上がり・・・切りがないのですから。
土曜日は、完全に寝坊しました。
朝の散歩は、雨だったので、早起きをしようとできませんでしたが、恒例の立ち寄り湯行きまで中止せざるを得ませんでした。残念ですが、寝坊した方が悪いのですから、仕方ありません。
友人が、店を開いてまだ数年という日本料理店の昼席を予約してくれました。
日本料理「柚の花」というお店。
昼は、「天ぷら御膳」のみ。
しゃれた日本風の店構え、もう季節が季節ですから、庭の草木も枯れ野の風情ですが、春から秋にかけては、様々な植物が訪れる人を迎えてくれるようです。
通された席は、畳の部屋でしたが、足を下におろせるようになっていて快適。テーブルも一枚板という豪華さ。雪見障子も風情たっぷり。
まだ顔を見ないご亭主の気の入れようが伝わってきます。
上品な女性の方がサービスをしてくださいました。
最初に出たごま豆腐が舌の上で、歓喜の雄叫びをあげたような気がします。
店の方は、「山菜の乏しい時期なので」と恐縮の体でしたが、春菊から始まり、有機人参やさつま芋、長芋など、少しずつ運ばれてくる天ぷらは、衣を極限まで薄くして揚げてあり、お腹に負担がかからず、素材そのものの持っている甘みやら、口当たりやらを存分に楽しむことができます。
店の方から、ご主人は75歳とお聞きしていたのですが、食事が終わった後、そのご主人がご挨拶に出てきてくれました。頑固一徹の気難しい方が現れるかと思いのほか、柔和な表情がとても素敵な方。
こうなると、友人の出番。
なにせ、阿川佐和子さんばりの聞き上手なのですから。
ご主人が愛知県のご出身で、関西では東洋医学のお仕事をしていたこと、その際の先生の関西弁のくせがついつい出てしまうことなど、凡人たる私などには、なかなか聞き出せるものではありません。
東京は銀座五丁目の天ぷらの名店の味にほれ込み、「いつの日か、自分もあの味が出せるようになりたい」と、わずか2年前に店を開いたのだそうです。
まだまだ自分は未熟者で、日々精進だとおっしゃる。
75歳にして、まだまだ修行の身だと・・・
店から帰る際も、外に出てお見送りをいただきました。
帰りの車中で、友人がしみじみと語った言葉、
「人は、見かけの年齢ではないんだね。チャレンジする心があれば、心はいつまでも若くいられるんだね。」
我々も、本当にそうありたいものだと思いました。
いつも新鮮で心に残る出会いを演出してくれる友人には、頭が下がります。
※ ※ ※ ※ ※
同店は、おそらくご主人のご趣味の表れだと思いますが、「リスニング茶房 Kanon」を併設されています。
今回は、時間がなく、次回回しになってしまいましたが、ドイツ、ジーメンス社(日本では、「シーメンス」で名が通っているメーカーです。)製のスピーカーから流れ出る妙なる音楽を満喫できるそうです。
※ ※ ※ ※ ※
【 天ぷらの写真説明 】
1枚目は、ナメコとカボチャ。
ナメコの滑りと、薄い衣のコラボ。はまりました。
2枚目は、なんと信州リンゴ!
ほんのり甘くて酸っぱくて、暖かくて・・・
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