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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ
雀のお宿
2014年11月24日
テーマ:koyampiの動物王国
我が家は、水田地帯の直中にありますので、田に水が入ると、途端に蛙の大合唱。
夏になると、だいぶ少なくなりましたが、蛍が緑色のか細い光を発し、ギンヤンマやオニヤンマが颯爽と空を飛びます。
そんな環境にあるものですから、鳥たちもたくさん。
最近は、鳥インフルエンザなどという厄介なウィルスがマスコミを賑わしているので、ちょっとできないことではありますが、脳震とうを起こしたスズメやツバメを見かけることが多く、随分、我が家で介抱し、元気になったら空に帰してあげたものです。
スズメが川越線の堤脇でぐったりしているのを発見した時は、我が家の愛犬、カンスケとコロが、
「ねえ、ねえ、koyampi、今、手の中に入れたのはなあに?」
といった雰囲気で、代わる代わる手の中を覗きこもうとしたものですが、ぐったりスズメを驚かしてはいけませんので、二匹には内緒。
家に帰り、小箱の中に綿を詰め、そこにぐったり君を寝かせた後は、スポイトで水をあげたり、すりつぶしたご飯を食べてもらったり。
幸い、次の日、家の中で飛べるようになり、しきりに外に出たいそぶりをするようになったので、居間のガラス戸を開け、大空に送り出してあげました。
この子スズメ、かなり親スズメの躾がよかったようで、「何かお礼を」と思ったようです。
我が家の、大事に、大事にしていたレースのカーテンに、ちょこっとおもらしをして、元気に飛び立っていきました。
(後の掃除に、ちょっと苦労しました。)
親スズメにあったら、子スズメは、きっと、父雀、母雀から、
「お前、それじゃあ、お礼としては不十分というもの。お宿にご招待をしなければ。」
と言われたかもしれません。
多分、親子から、雀のお宿へのご招待があったんだと思います。
けれど、私、英語も苦手ですが、雀語は「ちゅんちゅん」程度しか話せませんので、ご招待を聞き逃してしまったものと思われます。
でも、後悔などしておりません。
なぜなら、koyampi、ものすごく「くじ運」が悪いからです。
雀のお宿で歓待を受けた後、お土産に大きなつづらと、小さなつづらのどちらがよいか、そう聞かれたとき、どちらを選んでも、私がスカを引く可能性はエベレストの標高よりも高い。
正直爺さんの真似をして、小さなつづらを持ち帰っても、中を開けたら、
「残念! はずれ。」
と書いた紙切れが、重石代わりの小石の下に一枚だけ。
大きなつづらの場合には、
「欲をかいてはいけません。」
という警句の書かれた、やはり紙切れが、こちらはごろた岩の間にポツンと挟まっているのみ。
雀親子が心を込めて調達し、大判、小判や赤サンゴをぎっしりと詰めてくれたのは、ほぼ100%の確率で、私の選択しなかった方。
私のもらってくるものは、当地では月一回のみの収集となっている「不燃・危険ゴミ」として出すしかない、何の役にも立たないものばかり。
ちなみに、妻と私がジャンケンをした場合、統計学的には、回数が多くなればなるほど五分五分に近づくはずですが、私の勝率は1割にも達しません。
プロ野球選手なら、とうに自由契約になっているところ。
我が家がプロの球団ではなくて、本当によかったと思っています。
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