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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ
ウサギのお話し
2014年11月23日
テーマ:koyampiの動物王国
おかちゃんさんの鵜と鷺のお写真にコメントを入れさせていただきました。
そこで、私も、鷺と鵜のお話を。
江戸時代には、四足の動物の肉は食べてはいけなかったそうですね。
当然、兎も四足ですから食べられない。
でも、庶民は食べていたらしい。
「おいおい、はっつぁん、くまさん、お前たち、何の肉を食べているんだい? いい香りだねえ。おや、まさか、まさか、ご禁制の四足じゃあないだろうね、困るよ、厄介な話は。」
「相変わらず、大家さんは心配性でいけねえや。この肉は、う・さぎ! そうそう、鵜と鷺。大家さんは、さすがに分かりが早いねえ。どうです、一緒につまみませんか?」
「う・さぎと聞いて、私も安心したよ。そうかい、そうかい、鳥の肉かい。四足だと勘違いしちゃったけど、鵜の足が2本で、鷺の足が2本だったということか。うまいことを考えたもんだねぇ。それじゃあ、ちょっと家に戻って、お酒でも持ってくることにするよ。お願いだから、戻ってくる前に食べきらないでおくれよ。」
てなわけで、兎は、今でも、一羽、二羽と数えるんだとか。
(冗談の多いkoyampiの話ですが、「一羽、二羽」は本当です。)
おかちゃんさんのお写真と同様、当地の入間川にも、カワウの大群が下流からやって来て、川の中ほどで漁を行っています。
そうすると、どこで見ているのか、コサギたちも川面に舞い降りてきて、カワウたちが漁をしている近くの浅瀬に陣取ります。
どうやら、小魚たちが、カワウの鋭い嘴による迫害を避けるべく、命からがら浅瀬に逃亡してくるのを、コサギたちは知っているようなのです。軍師さぎ兵衛による一網打尽作戦。
これって、カワウとの共謀による、ちょっとした詐欺行為ではないでしょうか。小詐欺です。
「あ、そうか、そうか! だからコサギっていうんだ。」
ちょっと、ちょっと、大家さん、koyampiのいつもの悪い冗談を信じちゃあいけませんやね。そんなわけありませんって。
いうまでもなく、小さな鷺だから、コサギです。
カワウが漁場を変えて飛び立つと、コサギたちも後を追い、哀れ、魚たちは、海軍と陸軍の挟撃に会い、厳しい運命にさらされるわけです。
このような、「う・さぎ」連合軍の光景を、散歩で出会ったある心優しい女性は、違うように感じたようです。
私とすれ違う際、その方は、
「たいへん、たいへん! 鷺さんたちが鵜に苛められているんですよ。」
と仰るのです。「助けてあげて」と言わんばかりに。
純白のコサギは、いかにも優しげであるのに対し、漆黒のカワウは、何となく「こわいアンチャン」のように見えなくもありませんから、そう思われるのも仕方がないかもしれません。
ところが、どうして、どうして、鷺さんも生きていくためには、かなり必死。優しげな姿に似合わず、やる時はやります。
以前、ギャラリーに写真を載せさせていただいたことがあるし、ブログにも書いた記憶がありますので、焼き直しの話になりますが・・・
カワウがナマズを呑みこもうとして悪戦苦闘をしていると、チュウサギが傍までやって来て、大きく翅を広げました。
「そんなに呑みこむのに苦労しているのなら、私、ナマズ料理が得意だから、ちょっと寄越しなさいよ。ちゃっちゃっとさばいてあげるからさ。」
などと甘言を弄し、かつ、「鷺の舞」で目くらましをすることによって、ナマズを横取りしようという作戦のようです。
この時は、チュウサギのこのような詐欺まがい行為にもかかわらず、カワウは、めでたく大鯰を胃の腑に収め、鯰喰わず、じゃあなかった飲まず食わずの目に合うことはありませんでした。
写真は、ギャラリーからの再掲です。
実にすごい場面に遭遇したものだと、今でも思っています。
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