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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

アオスジアゲハの羽化・・・旅行中でした 

2014年11月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:koyampi昆虫記

今回の旅行に行く前、アオスジアゲハの蛹は、多分、私たちが出発した後に羽化するだろう、そのようにブログに書きました。

11月2日に川越に帰着し、まず確認したのは、アオスジアゲハの蛹の様子でした。

特に、自転車にくっついていた方は、私が自転車に乗るたびに、クルクル回っていたために、羽化できなかったのではないかなどと、旅行中も随分気になっていたんです。

そこで、まずは、自転車の方を確認。

やったあ、無事に羽化してくれていました。クルクル回転している頃は、蛹の中で、おそらく体がどろどろに溶けていて、まだ、成蝶の形になる前だったんでしょうね。

今頃は、「えへへへ、俺ぁ、サイクリストだったんだぜぇ。」などと、他の蝶々に自慢しているかもしれません。

続いて、ミルク箱に引っ付いた蛹を確認。

ばんざあい、こちらも成蝶になって飛び立っていったようです。

この子たちの役目は、次の世代の卵を産むこと。

卵から孵った幼虫は、晩秋から初冬の冷え込みの中、クスノキの乏しくなった若葉を探し探し食べて大きくなり、蛹になって、その後は、春までじっと厳しい冬を耐えることになります。

ところで、抜け殻となった蛹を観察していたら、ものすごいことが分かりました。

(私が「分かった」だけで、その道の専門家には、当たり前のことなんでしょうが。)

私は、ミルク箱や自転車に、直接、お尻の部分の一点のみで引っ付いている、そう思っていたのですが、ミルク箱の方を剥がしてみたら、全然違いました。

まずは、平面にたっぷりと薄い膜を張り付けて、容易にはがれないように入念な下ごしらえをしていたんですね。

写真の薄い膜状のものがそれ。オブラートのようでもあり、絹織物のようにも見えます。かなり丈夫です。

その薄い膜に、まず、お尻の部分をしっかりと固定し、さらに、ハンモック上になるように、頭の後ろに細い糸を掛けているのです。実に念入りだったんですね。

あれぇ、びっくり。

「えっ? 何が、何が?」

単に頭の後ろに糸を回しているだけだと思っていたら、これが大違いだったんです。

蛹は、クスノキの葉の裏にそっくりの形をしていますが、その葉脈に当たる部分を、よ〜く見てください。

驚き! 糸を2か所で蛹の内側に通していたんです。
針で縫ったみたいに!

頭の後ろに糸を回すだけでも曲芸だと思っていたのに、もっとすごい芸当をしでかしていたことに、魂消てしまったkoyampiなのでした。



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