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39巻目の読破は！　

2014年10月14日
テーマ：テーマ無し

大型台風一過！です。雨戸をしっかり閉めて静かに読書。39冊目もじっくり味わいました。井上　靖　　さんの　　「蒼き狼」　です。　　内容は･･････　　遊牧民の一部族の首長の子として生れた鉄木真(テムジン)=成吉思汗　(チンギスカン)は、他民族と激しい闘争をくり返しながら、やがて全蒙　古を統一し、ヨーロッパにまで及ぶ遠征を企てる。六十五歳で没するま　で、ひたすら敵を求め、侵略と掠奪を続けた彼のあくなき征服欲はどこ　から来るのか?―アジアの生んだ一代の英雄が史上空前の大帝国を築き　上げるまでの波瀾に満ちた生涯を描く。･････････　　　　王者として世界征服に走ることができた条件にはいろいろな要素があ　り、どういう要素がどのように作用して、あのように広大な帝国を作り　上げることができたのかが、はっきりと理解できます。　　モンゴルの民にもっと豊かで富んだものを与えたいと各地広範囲を制　覇したが、郷里での張幕を見廻った夜どこでもほとんど自分が信じられ　ない光景を眼に収めた。　「そこには洒落た暖炉・贅沢な寝台・美しい椅子た卓、葡萄酒に絨毯が　あり楽器演奏まであった。」　　　これを求めたに違いないが、自分の張幕は「昔ながらのモンゴル式の　暗い張幕」でありなにか割り切れず納得しがたいものがあった。　　小説として面白いだけでなく、征服者の心情と民族の変化、服従者の　歴史を実体験に近い形で示され共感する思いもあった。　　闘争の首長・部下・民族、勝者と敗者、生活群・年代・性別の違いで　価値観も大きく異る中でアジアの一大英雄はひたすら征服欲を持続して　史上空前の大帝国を築き上げた！･･････　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雄編や！！

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