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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ
「ヤブキリ」って藪を切る昆虫?
2014年10月09日
テーマ:koyampi昆虫記
「え、また行ったの?」との声が聞こえてきそうな気もしますが、実はそうなんです。また出かけてきました。昨日まで2泊3日の日程で蓼科へ。
楽しみも悩みも、その他、もろもろ共通点の多い友人夫婦と、楽しいおしゃべりと、抱えている課題についての意見交換。
昨日、帰りがけに、イングリッシュガーデンで有名なバラクラに寄ってきました。
昨日から、秋のイベントが始まっていて、おそらく、今週末は大賑わいになることでしょう。
妻が、知りあいで、かつ、商売上手の店員さんに「捕捉」されている間、庭を歩いて、今盛りのダリア見物。
ポンポン咲きのもの、アネモネ咲きのもの、シングル咲きのもの・・・
咲き方も花色も、実に多彩。
大輪のダリアに、キリギリスのような昆虫を見かけました。
最初は後ろ姿しか見えませんでしたが、園内をぐるりと周って再び確認すると、しっかり姿を現してくれていました。
キリギリスの仲間の「ヤブキリ」のようです。
ヤブキリとはいうものの、藪を切り開き、耕地に変える働き者ということではありません。
そもそも、キリギリスが働き者では、日本国内においてイソップ童話が成立しなくなってしまいます。蟻の立つ瀬がないではありませんか。
(原典では、「アリとキリギリス」ではないらしいですね。)
そうではなくて、藪で見かけるキリギリスということで、ヤブキリ。「ずいぶん手抜きの命名だな。」と言われてしまうと、私が名づけた訳ではありませんが、ついつい、「すみません。」と謝ってしまいたくなります。
話はそれますが、「キリ」ならまだいい方で、ヒメギスのように、後に「ギス」という名前を付けられた仲間もいます。「キリギリス」から「キリ」と「リ」が略され、「ギス」・・・省略のしすぎ。
「これじゃあ、キリギリスの仲間だって分からないじゃあないか。まったく『キリ・リ』としないよ。」などと、キリギリス界が「ギスギス」していたりして・・・お後がよろしいようで。
さて、このヤブキリ、花の花粉が大好き。写真のヤブキリも、花粉にむしゃぶりついています。お尻に長い産卵管を持っていることから、雌であることが分かります。
「花粉を食べるなんて、なんて優しいキリギリスちゃん!」
そう思いますよね。
ところが、このヤブキリさん、決して菜食主義者というわけではないんです。
鋭い顎は伊達ではなく、人間でも、つかみ方を間違えると齧られて、
「いてててて。」
と叫ぶこと必定。
とてつもない大食漢で、セミやカマキリまで食べてしまいます。
ユーチューブには、カマキリを食べるヤブキリの動画がありますが、見ない方がいいと思います。私も、カマキリがぴんぴんしている段階で、動画から逃げ出しました。
この日は、花粉を食べる優しい姿だけを見ることができて、よかったなあ、そう思います。
お口直しに、キリギリスさんも、カマキリさんも写っていない、ダリアのみの写真を添付しておきます。
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