まるで神社仏閣　「よろづや」の桃山風呂

メニュー

テーマ

カレンダー

月別

「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

2014年09月26日ナビトモブログ記事
テーマ：国内旅行・ウォーキング

９月３日は、渋温泉のお隣り、湯田中温泉へ。

宿泊先は、前日同様、登録有形文化財の建物を持つ「よろづや」。

建物の外観は、若干古びていますが、中に入ってびっくり。リニューアルされたのがいつかは聞き漏らしましたが、実に広々とした空間が広がっていました。

ウェルカムドリンクとして抹茶を振舞っていただいた後、お部屋へ。

畳スペースの他に、寛げるソファーやデスクもあって、居住性は抜群。
窓からの眺めも、なかなかのもの。

宿の方が、
「桃山風呂には、ぜひ、ぜひ、お入りください。」
と仰っていましたが、実は、その桃山風呂の建物こそが登録有形文化財となっているのです。

桃山風呂は、宿に到着した段階から午後１０時までが女性専用。
男性は、別のお風呂に入ることとなります。

前日の金具屋さんもそうでしたが、人気のあるお風呂は、まず女性からという所が増えてきましたね。
以前から、女性旅行者を大事にすることは大切だったのに、一昔前は、ひどかったですものね、雲泥の差。

さっそく桃山風呂に出かけて帰ってきた妻が、
「すごい、ともかくすごい。あなたも、男性専用になったら、絶対入るべき。」
と、大感激の面持ち。

ところが、予想通りの展開で、美味しい夕食の際、日本酒に呑まれてしまった私は、あっという間に白河夜船。

寝る子は育つと申します。ただし、六十代ともなると、横にばっかり育ちますねぇ。なにせ、「子」じゃあないもんなあ。

早寝早起き。朝４時台にはおめめぱっちり。起きるときゃあきゃあうるさい私ですから、同行者にはいい迷惑です。

迷惑がかからないよう、午前５時前に、待望の桃山風呂に出かけました。
日頃から、お風呂場にカメラを持ち込むのはどうかと思っていますので、今回も持参しませんでした。

建物の外観でも撮っておけばよさそうなものですが、なにせ露天風呂付きのお風呂となっているため、目隠しの木々が生い茂っていて、宿の外からも写真撮影は困難。

したがって、残念ながら、桃山風呂の豪勢さをお見せする写真はありません。その素晴らしさは、宿のホームページでご確認いただければと思います。ともかく素晴らしいの一言です。

朝早いこともあって、プールのようなお風呂をkoyampiが独り占め。
桃山建築のような建物なので、信長か秀吉になったような気分です。いえいえ、信長や秀吉だって、こんな豪勢なお風呂に入ったこと、無いんじゃあないでしょうか。

まるで、神社仏閣の本殿です。
千社札を貼る人までいるのですから、これは本格的。

露天風呂の一番奥まで行って、その外観を見てきましたが、なんとまあ、絢爛たるお風呂を造ったものです。あまりの神々しさに、思わず手を合わせる人がいるかも。
もっとも、本殿内に、ご本尊ではなく裸のkoyampiただ一人では、ご利益ゼロ。

前日宿泊した渋温泉の「金具屋」、立ち寄った旧「志賀高原ホテル」と同様、この桃山風呂は、昭和１０年代の前半に建てられたものです。すべて同じ時期だったのが面白いですね。その後景気がよくなると、期待に胸ふくらませていた時期だったんでしょうか。

現実には、その後、第二次世界大戦がはじまって、それぞれの施設も、つらい時代を乗り越えてきたんだと思います。

「よろづや」さんでは、これも登録有形文化財である立派な宿泊棟があり、その最上階にある大広間の格天井の立派さには声も出ませんが、私たちは、そちらではなく、リーズナブルなお部屋の方に泊まらせていただきました。

にもかかわらず、料理には結構力が入っていたように思います。朝食も手抜き無し、大満足でした。

朝食後、のんびりしていたら、二度目の桃山風呂への入湯が叶わなくなりました。

なんと、プールみたいに広いお風呂なのに、毎日、お湯をすべて抜き、徹底的に掃除をしているのだそうです。道理で清潔そのものなわけです。

また泊まらせていただき、今度は思う存分、桃山風呂に入り安土桃山時代のお殿様気分に浸ろうと思っています。

写真は、ウェルカムドリンクのお抹茶と、手抜きのない朝食。桃山風呂に因んで、枠の色は桃色にしました。