メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

yautiのブログ

昭和の時代を振り返る-14(昭和13年) 

2014年09月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



    ♪見よ東海の空あけて 旭日高く輝けば 天地の正気溌剌と
        希望は踊る大八州 おお晴朗の朝雲に
    そびゆる富士の姿こそ 金甌無欠揺るぎなき わが日本の誇りなれ〜            
          (愛国行進曲 歌手多数)

【世 相】

前年7月の蘆溝橋事件をかわきりに、中国への軍事的侵略を待ち望んでいた日本軍は、直ちに中国に対し攻撃を開始している。

昭和12年11月5日には悪戦苦闘の末上海を陥れ、12月13日には首都南京を占領し、国内では提灯行列をしてその進撃に酔って迎えた新年である。

然るにこの年は、「ガソリンの一滴は血の一滴」の標語の如く、ガソリン不足となった年でもある。

そこで政府は「国家総動員法」を実施し、ここにガソリン車に代わる木炭車の登場となる。

また国内では、三越デーパトに皇軍慰問品売り場が設けられ、40銭のシャツ、15銭の石鹸、5銭の支那語絵本、55銭の清酒などを入れた慰問袋が3〜5円で販売されている。

なお、この年より戦争を鼓舞する軍歌・戦時歌謡が続々と作られることとなる

【戦 況】

    ♪徐州徐州へと 人馬は進む  徐州いよいか 住みよいか
         しゃれた文句に 振りかえりゃ 
      お国訛りの おけさ節  髯がほほえむ 麦畑〜
            (麦と兵隊)

この年の10月、陸軍は,戦争を一気に終わらせるために,全兵力の7割以上の24個師団100万人を中国戦線に送り、徐州作戦に引き続き、漢口作戦を目的とする武漢三鎮(漢口・武昌・漢陽)を攻略している。

攻撃は四方向から行われ、各地で苦戦の末、遂に日本軍は粤漢線を遮断,中国軍は全線にわたり後退するとともに,広東を占領された国民政府は重慶に後退することになる。

杉山陸相は、戦前に「日中戦争は二ヶ月で片づける」と、天皇に大言していたが、中国軍隊と民衆の強い抵抗で、これより先、広い中国大陸での進攻作戦を続けるための兵力及び食糧補給は不可能となっていたのでる。

【出来事】

 1月 軍需工業動員法発動
    女優岡田嘉子が杉本良吉と樺太国境を越えソ連に亡命
 2月 第二次人民戦線事件(美濃部亮吉ら労農派教授グループ約30人が検挙)  
大日本農民組合結成
 3月 京都市内のタクシー、日本初のメーター制実施
    東京駅構内の人力車廃止
 4月 国家総動員法公布  
落語家・漫才師らの前線慰問団「わらうぃ隊」、横山エンタツらの第一陣師l出発
大阪市営地下鉄御堂筋線の難波駅 - 天王寺駅間が開業
 5月 国家総動員法施行  重要産業統制法実施
    日本軍、徐州占領(徐州会戦)
 6月 黄河決壊事件
(日本軍進撃阻止のため、中国国民党が黄河の堤防を爆破、氾濫で数十万の住民が水死)
エノケン一座が日劇に初出演
 7月 張鼓峰で日ソ両軍衝突 
  阪神大水害
ガソリン不足(ガソリンの一滴は血の一滴の如し)、国策でバスは木炭車へ
 8月 ヒトラー・ユーゲント来日
 9月 富山県氷見町で大火。1500戸焼失
    従軍作家詩曲部隊出発(西條八十・古関裕而ら)    
10月 日本軍、広東及び武漢三鎮占領
    東京日日新聞社屋にプラネタリウム開館(東日天文館)
11月 近衛首相による「東亜新秩序」声明
    東京帝室博物館開館
    大日本航空設立(日本航空輸送と国際航空が合併)
12月 日本軍、重慶爆撃開始
    中島飛行機開発の一式戦闘機、初飛行
    
※流行語 「買いだめ」「パーマネントはやめましう」「戦闘帽やモンペが流行」
 
【歌・映画】

<歌>
 「人生劇場」  ♪やると思えば どこまでやるさ〜(楠木繁夫)歌   
 「雨のブルース」♪雨よ ふれふれ なやみを 流す〜(淡谷のり子) 
 「旅の夜風」  ♪花も嵐も 踏み越えて 行くが〜・(霧島昇・ミス・コロンビア)
 「或る雨の午後」♪雨が降ってた しとしとと 或る日の〜(ディツク・ミネ)  
 「旅姿三人男」 ♪清水港の 名物は お茶の香りと〜・(ディツク・ミネ)  
  「支那の夜」  ♪支那の夜 支那の夜よ 港の灯り〜・(渡辺はま子)
 「上海ブルース」♪涙ぐんでる 上海の 夢の四馬路の〜・(ディツク・ミネ) 
 「満州娘」   ♪私十六 満州娘 春よ三月 雪解け〜(服部富子)  
「愛国行進曲」 ♪見よ東海の空あけて 旭日高く輝けば〜(歌手多数)
 「上海だより」 ♪拝啓御無沙汰しましたが 僕もますます〜(上原 敏) 
 「麦と兵隊」   ♪徐州徐州へと人馬は進む 徐州いよいか〜・(東海林太郎)

<映画> 
 「愛染かつら」「藤十郎の恋」「露営の歌」「綴り方教室」 


などなど 独断と偏見で綴る昭和十三年である。

つづく

にほんブログ村

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







上部へ