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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

アシナガバチの憂鬱 

2014年09月19日 ナビトモブログ記事
テーマ:koyampi昆虫記

今年、我が家の壁に張り付いていたアシナガバチの巣は、とうとう全滅してしまいました。

毎年、いくつかの巣は、ある事情により、途中で「放棄」されてはいましたが、全滅なんて初めてです。

アシナガバチと一言で言いますが、一種ではありません。私の住む地域だけでも、セグロアシナガバチ、コアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、キアシナガバチが普通に見られます。

当家に居候していたのは、セグロアシナガバチ。

なぜ、すべての巣が放棄されたのかというと、背中が黒いこともあって、黒字経営を続けていた老舗「蜂屋」が、道楽息子の放蕩三昧により赤字に陥り、夜逃げ・・・

いえいえ、そうではありません。そもそも、アシナガバチは、春、一匹の女王蜂が生み育てた雌蜂だけの女系働き者一家、道楽息子の雄蜂は、秋口まで出現しませんから、若旦那が散財する暇などないのです。

それでは一体、何が起こったのでしょうか。

強盗に襲われたのです。私、植木に水やりをしているときに、目撃してしまいました。

強盗の名前は、ヒメスズメバチ、スズメバチの中では小柄ですが、このお姫様に襲われると、アシナガバチの抵抗は長続きしません。果敢に戦いを挑んだ働き蜂たちは、スズメバチの鋭い顎で傷つき斃れていきます。

最後には、スズメバチの為すがまま、少し離れたところで、最愛の幼虫や蛹が略奪されるのを眺めるしかない状況に。

昔、蟻の大群にアシナガバチさんたちの巣が襲われたときには、蜂軍に及ばずながら加勢した経験を持つ私ですが、ヒメスズメバチの攻撃を受けた日は、すでに、アシナガバチたちが諦めてしまった後なので、何の手助けもできませんでした。

一か所だけ、大きな巣が一つ、一週間ほど前まで残っていましたので、なんとか無事でいてほしかったのですが、ここも、スズメバチの襲撃を受けてしまったようです。すでに、巣はもぬけの殻。

生き残ったアシナガバチたちは、狩猟に出かけるのに適した晴天だというのに、家の壁にじっと張り付いたまま、動こうともせず、意気消沈しているように見えます。

生き残った個体の中に、新女王蜂がいて、無事に冬越しをし、来年、大家族をつくってくれることを祈るのみです。



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女王蜂が残っていてくれたら

koyampi58さん

慶喜さん、ありがとうございます。

じっと動かない蜂たちの中に、女王蜂がいて、
昨年のように、我が家の空いた植木鉢の中で
冬眠してくれるとうれしいのですが・・・

スズメバチとの戦いに参加しなかった雄蜂たちも、
しゅんとしていて哀れです。

2014/09/23 22:02:28

厳しい世界

koyampi58さん

風香さん、いつもコメントありがとうございます。

自然界では仕方のないことなのですが、じっと動かない
アシナガバチたちを見ていると、本当に気の毒に
なります。

最近、『イモムシのふしぎ』という本を買いましたが、
蝶や蛾が脱皮して成虫になるのは、天敵が多すぎて、
奇跡中の奇跡なんだそうですね。

2014/09/23 22:00:01

御礼

慶喜さん

koyampi58様

お早うございます、興味有る自然界有り難うございます
蜂の世界は、人数増えて、食料が少なくなるとその様な事
有るみたいですね
一匹の『女王蜂』が、自分で最初の巣をつくり、王国を形成
働き蜂、次の世代の女王蜂、蜂によると思いますが
貯蔵蜂のコミュニテイー形成するのでしょうね
何か、人間より凄い働きしますね?

『生き残った個体の中に、新女王蜂がいて、無事に冬越しをし、
来年、大家族をつくってくれることを祈るのみです』

又残った女王蜂が大家族王国形成するのでしょうね!

2014/09/20 06:49:40

自然界は

さん

弱肉強食の残酷な世界そのままね。
私も道端で1対1の戦いを見たことありました。

2014/09/19 23:59:35

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