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パトラッシュが駆ける!
餓死
2014年06月10日
テーマ:テーマ無し
昔、小鳥を飼ったことがある。
「十姉妹」と書いて、これをジュウシマツと読む。
他の小鳥に比べ、飼育が容易であると聞いていた。
父の知人から、番(つがい)をもらい、当時中学生であった、
私が飼育を任された。
冬の夜であった。
私は机に向かい、勉強をしていた。
背後で、小鳥が、か細い声を立てていた。
翌朝、起きると小鳥は、二羽とも、鳥籠の底に落ち、
動かなくなっていた。
もらってから、数日後のことである。
「殻を吹き飛ばしてやらにゃ、だめなんだ」
後から聞いた話である。
エサには、粟か何かの、穀物を与えていた。
それが餌箱に、たっぷりあるので、私は油断していた。
たっぷりあると見えたのは、実は食べかすの殻であり、
実の入ったそれは、殻に埋もれていた。
小鳥の力では、殻をかき分け、餌箱の下部まで探ることが、
出来なかったと見える。
何でそれを、言ってくれなかった・・・
父の知人を恨んだ。
しかし、言われなくても、私が気付くべきであった。
私の不注意であった。
今でもあの時の、小鳥の鳴き声を覚えている。
私は、小鳥が、慣れない環境に来て、心細いのであろうと思っていた。
しかし、実は、飢えていた。
あの鳴き声は、助けを求める、最後の哀願だったかもしれない。
私には、小鳥を飼う資格がない。
その後の人生において、私は、二度と小鳥を飼わなかった。
* * *
神奈川県海老名市で、五歳の幼児が、餓死した。
させられた、と言った方が正しい。
しかも、その親によってである。
その家庭に、問題があったらしい。
妻に、家出をされ、途方に暮れた男親が、
子供を見殺しにした・・・
ということのようだ。
保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された、その容疑者の供述が、
メディアの取材で、明らかになりつつある。
「2004年秋ごろに妻がアパートを出て以降、
3カ月ほどで、あばら骨が浮き出るほどにやせ細っていった。
このままでは死なせてしまうと思った」
「十分な食事を与えていないことが発覚するのをおそれ、
やせ細って、死亡する可能性を認識しながら、
病院に連れて行けなかった」
何と言う親であろう。
私は胸が詰り、このニュースを見るのが、辛くてたまらない。
死亡した時期を「06年10月頃」と話している。
その一週間前に、男はアパートを訪れている。
たった一人、幼児を残した、その部屋へである。
もう、命が尽きようとしていた。
「自分で立ち上がることも、(食事として置いていった)
パンの袋も開けることができず、か細い声で『パパ』と呼び続けていた」
その息子を置き去りに、男は、またしても逃げた。
幼児の名を「理玖」君と言う。
良い名ではないか。
生きていれば、今は、中学生である。
父親の名を「斎藤幸裕」と言う。
何が「幸」だ。
何が「裕」だ。
日本国中の人が、この名を忘れ去っても、私だけは、
この犬畜生にも劣る、一人の男を、決して忘れないであろう。
私は、私の死なせた十姉妹の、最後の鳴き声を、今も覚えている。
それに、理玖君の発した「パパ」と言う声が、重なってしまう。
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可哀想
トパーズさん
そうですよね。
特に、アパートの大家です。
所有不動産を見回り、異常に気付くべきです。
家賃さえもらえば、何が起きていても、無関心。
これでは、困ります。
隣室の者も、もう少し注意を払ってやれなかったかと・・・
隣で、子供の泣き声がすれば、それを不審に思い、
警察に通報するとかです。
親により、そして、周囲により、見殺しにされた幼児が、可哀想でなりません。
2014/06/16 13:15:03
ご近所
この父親は、人間失格であり、厳罰に
処するべきですが、アパート住まいだったの
であれば、何故両隣や上下階の住人達は、
気がつかなかったのでしょう。知っていて
何もしなかったのも重い罪だと思います。
2014/06/16 00:04:10
十姉妹は、うかつでした
我太郎さん、
昔は確かに、貧しさが背景にありましたね。
しかし今、この飽食の時代ですものね。
餓死する、させられるというのは、あり得ないことです。
それだけに、その非人間性が、際立ち、許すことが出来ないでいます。
2014/06/12 15:39:33
なんでこんな時代になった?
大昔は間引きや飢え死には結構有ったやに物の本見ました
本当なんだろうと思える社会事情が伺えるが、今の時代になんでやと思う
何かにつけ我がことしか頭にない輩が増えて、ここまでの事件にはならなくても、世情の荒れは思わざるを得ない
嘆かわしい時代になりました
十姉妹の件は迂闊でしたが、知らないってことはそんなことでしょう
相手の方は当たり前のことと思って、念を押すべきことに頭が回らなかったと思います
自分にとっては当然と思うことも、他の人には当然でないってことはよくあることです
2014/06/12 09:07:39
まったくです
はるか37さん、
辛い思い出が、おありなのですね。
動物でさえ、命は尊いです。
いわんや、人間においておいや・・・であります。
本当に、税金で、彼を食べさせたくないですね。
2014/06/11 18:21:10
悲しい思い出
小学生の頃犬を飼っていました。
父親と二人暮らしの私には、犬が私の慰めの相棒でした。
極貧の生活でした。犬もお腹が空いていたのでしょう。良く吠えるので近所から苦情が来ていました。
ある日「もうどこかに行きなさい」と離しました。
その後、昔は「犬殺し」という人がいて針金で輪を作り犬を捕まえるのです。私の相棒は捕まりました。
殺されたのでしょう。2度と犬は飼いません。
お腹がすく辛さ、その男に味わってもらいたいです。
税金で人並みの食事を与えてほしくないですね。
2014/06/11 18:07:10
変な世の中
二人が愛し合って出来た子供
その時の喜びはあったと思います
其れが別れると憎しみが湧き罪もない子供に 親として全く失格ね
ご近所に旦那さんが一人で育て
会社まで連れて行った人あります
昇進より子育てだと 今は親孝行な息子さんになりました
2014/06/11 11:10:58
可哀想で
SOYOKAZEさん、
本当にそうですね。
彼らは、子供を持つ資格がなかった。
それでも出来てしまった。
それなら、訳を言って、社会にゆだねれば、まだよかった。
それすらも出来ないとは、何たる愚かさでしょう。
このニュースに接する度に、つらくなります。
2014/06/11 09:47:05
子供?
しかも出来の悪い子供が自分の失敗を隠したいと最悪の結果になってしまいましたね。
親の自覚なしに子供を作るな!
命程尊いものは無いです。
昔、熱帯魚を飼っていて、来客中にヒーターが壊れ、水温上昇、みんな死んでしまった時には、可哀想で申し訳なくて、立ち上がれない気持ちが数か月続き友人に窘められました。
以来生き物は飼えないでいます。
ましてや我が子、自分が死んでも守りたいのが普通の親です。
今度はちゃんと親である人の所に生まれておいで!と祈りました。
2014/06/11 09:32:09
怒り心頭
マリーさん、
お互いに、今にして思えば、幼かったですね。
「死」というものを、どう受け止めるか、まだわかっていませんでした。
弱いものの命をこそ、守ってやらねばならない。
成長するにつれ、その思いが強くなりました。
今は、動物の命でさえ、憐れむようになりました。
いわんや、自分の子を殺す親を、許すわけには行きません。
何時もは、ユーモアのある文を、書くつもりでいるのですが、
今回ばかりは、腹に据えかね、何時もと違う、怒りの文を書いてしまいました。
2014/06/10 19:01:08
命の大切さ
昔私がまだ小学生のころ、家でカナリアを飼っていました。
毎日私が水やえさをあげたり掃除をしていました。
それがある日突然…
ぐったりしたのを見て…
涙がぽろぽろ出て…
私のばかな頭はアリナミンという薬をつぶして水にとかし、動かないカナリアに飲ませようとしました。
ネグレクトのニュースを見たり聞いたりするたびにいつも憤懣やるかたない思いになります。
2014/06/10 17:42:16