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東上線の中で　シニアと若者　

2013年09月06日
テーマ：徒然なるままに

試験は終わりましたが、習慣とは恐ろしいもので、未だ、東京に出かけて学習しています。

今朝の東上線の中。

優先席３席には、向かって右から、若い女性、若い男性、そして若い女性が座っていました。
一番右の女性は、iPodで音楽鑑賞をしつつ、目を閉じています。
真ん中の男性は、居眠り。
一番左の女性は、スマホで映画鑑賞中。

志木駅から、シニアのご夫妻が乗ってこられました。
奥様は、かなりお足がお悪そう。ご主人がしっかりと支えておられます。

感心したことに、一番右の女性が、すぐに気付いてくれて、この奥様にさっと席を譲ってくれました。

ご夫婦の後から、やはりシニアの女性がやってこられると、左側の女性が、これまた躊躇することなく「どうぞ」と席を譲ります。

なかなかいい光景です。

真ん中の男性は・・・

引き続き、居眠りを継続するのかと思いきや、のっそりと立ち上がり、「どうぞ」とシニアの男性に席を譲ったではないですか。

三人とも、たまたま隣り合わせただけのようですが、なかなかに爽やかな行動です。

シニアの男性も、しっかりとお礼を言っていらっしゃいました。

それからは、席に着いたシニア３人の間で会話が弾んでいるのが聞こえてきます。
皆さん、昭和一桁のお生まれのよう。

病気の話、今年の夏の暑さの話、これから行く病院の話などが続きます。

そのうち、後から来られた方の女性が、「昔は、ものこそ無かったけれど、心は豊かだった。それに引き換え、最近は・・・」。

えーっ、それを言っちゃあダメでしょう、今。若い人に親切を受けた直後で、席を譲った当人たちが目の前に立っているんですよ。そう思った私。

はらはらしましたが、紳士が実に巧みに話を転換し、立っている若い人たちも、気を悪くした風はなかったようです。

池袋駅に着いた時、紳士は、席を譲ってくれた人たちに、再び、丁寧な、それはそれは丁寧な言葉をかけていました。


添付写真は、蓼科はプール平にある蕎麦の名店「黙坊」さんが栽培している鉢植えの紅そば。

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