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昭和2年生まれの航海日誌

イヌビワの友 (1) 

2013年06月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


  雨が上がり、台風も熱帯低気圧に変わった。
 外に出た。殆んど風が吹かなかったので樹木の損傷は
 ない。

  イヌビワも大きく伸びて狭倒卵形の葉は一段と緑を増した
 ようである。

  

  枝先にはびっしり実をつけていた。イチジクのような。
  

  晩秋になると、刈り込まれてしまうが、成長力が旺盛で
 あるので、翌年はきっちりと芽を出してくる。

  イヌビワの葉はよくむしり取ったものである。兎の餌に
 するためだった。

  こうして、一本のイヌビワの木に子供が集まると、一つの
 友達群ができる。

  このところ、便りがあると、人が減った、また減ったばかり
 の話になっているようだ。

  皆同じだが、特に忘れられない友も居た。
  年は同じだが、学年は一つ上だった。
  同じ農家のうまれだが、裕福な部に入っていた。
  小柄であったが、学業もよくできた。

  3人兄弟の末弟で、2歳で母と死別していた。
  その後は,専ら働き者の父親が養育した。
 
  日支事変が泥沼に沈み込んでしまうような情勢になて
 いたが、子供らも皆順調に成長していった。

  この友は、学校を卒業すると同時に
  滿蒙開拓青少年義勇軍に編入された。
 年齢は 満13歳か14歳であったはずだ。
               (続く)

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