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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

寄生植物という生き方 

2013年05月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:koyampiの植物あれこれ

ここ数日、わりとまじめに勉強をしました。いい天気なのにねえ。

今日は、一応の通過点が見えたこともあり、デジ一を連れて、久しぶりに散歩をしてきました。

今年は田植えがずいぶん遅れて、今が盛り。低温が響いたようです。

もっとも、麦を栽培していた頃、私の住む地域の田植えは6月と決まっていましたから、その頃に比べれば早いですが。

世代を重ねたトウキョウダルマガエルたちも、
「ご先祖ケーロのケロは、梅雨のケロまで、のんびりしていたらしいケド、ケド、ケロ、ケロ、ケロケロケッケッケ〜」。
蛙たちにとっても、せちがらい世の中になっているようです。

田に水が張られると、景色が一変しますね。大きな湖が出現したかのようです。

東上線の単線時代の橋梁跡に、ナワシロイチゴが、赤レンガの上から下までびっしりと繁茂していました。
この植物の花は、蕾の時が一番美しいですね。開花すると、何となく雑然としていてよろしくありません。

土手を登り始めると、ムラサキツメクサ(アカツメクサ)が今を盛りと咲いています。

おや、ヤセウツボだ。
ヤセウツボを最初に見たときは、「あれっ、オニノヤガラに似たランかな?」と興奮したものです。蘭好きなんですねえ。

残念ながら、ヤセウツボは、ラン科ではなく、ハマウツボ科ハマウツボ属。
葉緑体を持っていないので、光合成ができません。

というか、しません、そんな面倒なこと。
他の植物から栄養を横取りする実に要領のいい奴なんです。

キク科、セリ科の植物にも寄生するようですが、ここでは、マメ科のムラサキツメクサをまめまめしく働かせ、本人は、胡坐をかいて新聞を読みながら、「飯はまだか!」。

ムラサキツメクサが一生懸命蓄えた栄養を横取りしながら、ぬくぬくと生きているのです。

憎らしいことに、ムラサキツメクサよりも背を伸ばして花を付けているものも。図々しいにもほどがあります。

国立環境研究所の侵入生物データベースをチェックしたら、「要注意外来生物」に指定されていました。

地中海沿岸が故郷らしく、輸入牧草に紛れ込んで日本に密入国。

千葉県で1937年に確認されたのが最初とのこと。今では、本州、四国を席巻しています。

川越市小ケ谷地区の入間川堤防上も、その例にもれませんでした。



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慶喜さん、ありがとうございます

koyampi58さん

慶喜さん、こんばんは。

うれしいコメント、ありがとうございます。

慶喜さんの素晴らしいブログには遠く
及ばない駄文ブログですが、お付き合いを
いただければ幸いです。

私も、慶喜さんのブログをいつも楽しみに
しています。

2013/05/20 19:08:02

慶喜

慶喜さん

学習のほうも順調なようで、何よりです。植物の知識の深さに、改めて感心いたしました。
今後とも、あなた様のブログを楽しみにしています。
新しい、話題のブログ楽しみにしています。

2013/05/20 08:21:59

それぞれが一生懸命なのかも

koyampi58さん

みのりさん、こんにちは。

ブログでは、憎々しげに書きましたが、植物
それぞれの生き方がありますからね。
多様だからこそ、生きていけるのかも。

ご先祖様は、自分で炭酸同化作用を行って
いたらしく、葉の痕跡を持っています。

2013/05/19 11:36:51

ヤセウツボ

みのりさん

kayampi58さん

ヤセウツボ→ムラサキツメクサが一生懸命蓄えた
栄養を横取りしながら、ぬくぬくと生きているのです。

始めて知りました。〜〜♪
ありがとうございます。

2013/05/19 11:00:08

まさに宿六

koyampi58さん

かくれみのさん、いつもお世話様です。

宿六ったら、ツメクサが爪に火を灯すようにして蓄えた栄養を、湯水のように使って花を咲かせています。

宿六のおもウツボ。

2013/05/19 09:55:37

宿六ヤセウツボ

さん

もしヤセウツボが女性で「あなたなしでは生きられない」とムラサキツメブサに寄りかかっていたら・・・やはり「うざい!」の一言でしょうね。

要注意外来種の繁殖は日本中にはびこりそうですね。

2013/05/19 08:29:49

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