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昭和2年生まれの航海日誌

10年若返った 

2013年04月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 晴れた月曜日の昼前には、決まってグランドゴルフに
うち興じている30名ばかりのグループがいる。

 あの仲間に入れたらいいなあ。月曜日のなんとなく億劫な
気分が吹っ飛んで、さぞヾ(@⌒ー⌒@)ノことだろ。

 おくての八重桜が満開であった。
          

 少しばかり近づいて見ていたら。
「やりませんか、道具もありますよ」
「ありがとう」

「85歳の人も居られますよ」

 ワシは歳まで見越されたのかいなあ、いや、そうではなくて、
したそうな様子が目に映ったからである。

 10年前にグランドゴルフ大会に出場し、優勝をしたことがある。
健康が思わしくなかった妻も喜んで明るい顔を見せてくれた。

 それで、一寸は自信があるか。ないのである。
 その後、突如としてリュウマチに犯され、一時は歩行困難まで
になった、やっと回復したももの、後遺症が少し残っており、もう
10年の歳月が流れている。

 申し込んだ。月曜日が初練習日である。
 運動着を揃え、ワクワクして日曜を過ごした。

 飛ばせるだろうか、真っ直ぐに転がるだろうか、全く見知りの
ない人たちばかりで、気兼ねだけが多くて面白いだろうか。

 ここまできたのだからやってやれ! とワレにけし掛けた。
 第一回 2打、第二回3打、と順調に遅れることなくついて
いった。やれ、一安心。

 次はここでの一番のハードコース。
すると、
「今度はあなたが第一打者」と指示された。
よりによってワシの番か。

 すこし緩めに慎重に打った。
コロコロと転がり、木の根を越えて、ポールポストに収まった。
ホールインワン!
ワイワイの喝采を浴びた。

 日が高くなり、まるで初夏のような暑さを感じた。競技は続く。
1100になってゲームセット。

 子供のように遊べたな、夢中であった、良かった、嬉しかった。
 運動に悪いといえるものはないだろうが、やはりマイペースで
歩き,止まり、休んで、楽しみながら体を使うこれが一番である。

 私の時間もきっと満足してくれたのに間違いない。
 そして、そっと針をもどしてくれたのではないだろうか。

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