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昭和2年生まれの航海日誌

とんだ花見 

2013年04月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 11日の花見は少し遅くはないだろうか。
 気遣いながらも、楽しみに待った。

 去年の花見は初夏のような炎天下で行われた。
 桜も見事であったが、料理も一流の仕出し屋のもので、
十分満足ができた。

 今年もあのようになるだろう、ほくそ笑んでいた。
 帽子はこれだ、シャツは長袖だが夏物でいいだろう。
用心のため、カーディガンを待っていこう。

 田舎にいるとき、公民館長が
 「明日何を着て行こうかなぁ、と考えることが非常にいいので
 すよ」と言っていたことがあった。

 若いがしっかりしている。四大卒はダテではい。

 昔の田舎の老人達は、他所に出かけたくても、着て行く
ものがないので行きたいところにも行けなかった。
 着物だけではない下駄もいる。
 それを知っていたのだ。今、若い人にわかるだろうか。

 問題は、天気だな。
 朝5時に起きた。晴天である。雨天の場合でも
室内で行うと言うこだから、心配は無用ではあった。

 張り出された広告の片隅に「カラオケあり」の表示をみた。
余計なことをしなければよいがなぁ。「カラオケ」が大嫌い
なのである私は。
 後で考えてみると、どうやらこれが元凶ではなかったか。

 福祉会館へ十分前に到着した。
「寒いから室内することにしました」と説明された。

 部屋に目をやると、満席で、もう食事を始めている。
 いっぺんに嫌になった。

 肩を突き合わせて、初顔の人と過ごせるものではない。
「急用ができたので、欠席します」と告げて、弁当をもらって
帰った。

 桜をみながら、外で食事をするからこそ、花見に行くのだ。
 折角喜んできた犬に寂しい思いをさせ、こんなところで酒を飲ん
たたのでは動物虐待に等しい。

 それと、今日は連中は「カラオケ」が本音で最初から室内で
することを計画していたのではなかろうか。

 邪推であるかもしれないが、腹立ち紛れにそう考えてしっまった。

 ソメイヨシノは散り果てたが、八重桜、里桜は満開である。
 今宵は犬を連れて、夜桜を楽しもう。

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