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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

ジガバチ(似我蜂)再掲 

2013年02月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:koyampi昆虫記

前にも書きましたが、高校生の頃、炎天下の地面に寝転がって、ジガバチが土をこねているのを、ペンFで撮っていました。周りから見ると、「なんだ、あれは?」です。ファーブルの『昆虫記』、特に、狩猟蜂の箇所が大好きだったんです。ちなみに、今でも好きです。

前のブログの後半、あまりにもくだらない内容です。それにもかかわらず、ジガバチのことを知ってもらいたさに、あえて再掲。

昔の人って、植物にしても、昆虫にしても、随分、細かいところまで注意を向けて暮らしていたことが分かります。最近は情報過多だし、生活にもゆとりが減っているのでは、と反省させられます。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ジガバチの「ジガ」って、「似我」なんですよ。

ジガバチは自分の子供を育てるために、クモを狩ります。彼女は、家の土壁などに、泥でできた壁掛け花瓶状の容器をつくって、狩ったクモをその中に溜め込みます。そして卵を産み付け、蓋をする。卵からかえった幼虫は、神経を麻痺させられたクモをエサにして大きくなっていきます。

昔の人は、ジガバチがクモを容器に入れるところはしっかりと見ていたんですね。「クモなんか詰め込んで一体全体どうすんだんべえ?」、そう思ったことでしょう。
そのうち、その容器の中から、詰めてあったクモではなく、ジガバチが這い出てくるんです。昔の人はびっくり仰天です。「あんれまあ、クモがハチに化けちまったあ。」

昔の人は推理します。「これには訳があるはずだ。」

ポンと手を打った者が言います。
「そう言えばよお、あの泥の巣をつくるとき、ハチは泥をこねるべえ? そん時、ジージー言ってねえか。」

※ 本当に、ジージーという音が聞こえます。這いつくばっていた私も聞きましたから確かです。

「ああ、オラも聞いたことあんぞ。」

「だべ、あら、ジージー言ってんじゃあねえ。我に似ろ、我に似ろ、似我、似我って呪文を唱えてんだぜえ。」

「あんれ、そんじゃあ、ありゃあジガバチって言うべえ。」



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