メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

東上鉄道の始発駅と終着駅 

2013年01月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:川越周辺の鉄道、ないしょ話

東上鉄道に鉄道敷設の仮免許が下りたのは、明治41(西暦1909)年10月です。100年以上前ですね。鉄道計画の中心人物は、東京府下の有力者たち。出雲国造の子孫、千家尊賀氏が代表に勝がれていた時期もありました。ちなみに、千家氏のお兄さんは、当時、東京府知事でした。

しかし、千家氏が亡くなってしまったり、資金計画がうまくいかなかったりして、結局は、東武鉄道の根津嘉一郎氏に計画の推進をゆだねることとなりました。

図は、国立公文書館に保存されている鉄道院文書、東上鉄道の免許関係の簿冊に綴じ込まれているもの。仮免許線時代の始発駅と終着駅です。

始発駅は、氷川停車場。駅名に使われている「氷川」について、「東上鐵道株式會社創立趣意書」(『新座市市 第三巻 近代・現代資料編』p.354)は「巣鴨町字氷川」としています。

しかし、当時の巣鴨町に「字氷川」は存在せず、氷川停車場付近は「字宮下」となっています。隣接する東京市小石川区には、氷川下町がありましたので、こちらを駅名に採用したものと思われます。

いずれにしても、当時の東京市内までは入らない計画だったんですね。市内は、市電のエリアということだったんでしょうか。市電に接続する形です。

そして、終着駅は、群馬県内の渋川停車場。こちらも渋川村の市街地にまでは入っていかず、街の手前が終着駅の予定でした。

(この後ご紹介しますが、川越においても、仮免許、本免許とも、市街地には入らない計画となっていました。)



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR







上部へ