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渡辺淳一の「雪舞」を読んで　

2012年11月03日
テーマ：テーマ無し

北海道札幌市にある病院に勤務する、優秀な脳外科医　野津は、桐野夫妻から生まれながらの重症患者長男亮一の手術を強く要請されていて、検査結果から成功率はかなり低いと考えて手術をためらっていました。（医師の良心）桐野夫妻は、恵まれた生活を送っていましたが、長男亮一が年齢の離れた妻との間にようやく生まれましたが、残念な事に生まれながらの水頭症を患っていて、それが原因で夫婦仲は冷えきています。（不治の病の長男と夫婦）野津は亮一を入院させ様々な検査をし、年齢・全身の状態などから手術に耐えるかどうか？見極めていました。　　　　　　　医師として手術を見合わせるのが本当に正しいことなのか納得できなかった。（医師の責任・義務）遠野医長が福岡に出張中に、野津は総合的に判断して（全責任は自分・野津が負う）遠野医長へ連絡せずに、同僚の谷村医師の助けを得て手術しました。患者亮一は、手術に耐え切れなくて、幼い命を落とす事となりました。（医師として１％の成功にかけた。医師の意地）もしかしたら？もしかしたら？桐野夫妻は言葉を交わすこともなく、生まれながらの重症な子供の出産で夫婦仲も最悪となり、亮一の死を夫妻は心の底で思っていたかもしれない。（恐ろしいことかもしれませんが、子供の将来と夫婦自身の現実）野津医師の真摯な気持ちと桐野夫妻の隠れた心の動き等々を思い巡らせました。拡大します。...

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