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雑感日記

「かわさき」の表紙を飾った『あるZ1の物語』 

2010年06月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し




★つい先日、川崎重工業から社内報「かわさき」が家に送られてきた。
上の写真は、その表紙である。その真ん中に写っている『あるZ1の物語』をご紹介しよう。

この車をアルプスの麓から日本に持ち帰り、故郷の明石に中継したご仁は、三木市にお住まいの登山道夫さんである。
この登山さん、私のブログで何度か『カバン屋さん』と言うハンドルネームで登場しているあのカバン屋さんである。

実は、『NPO法人 The Good Times』の事務局長さんでもある。

★今なおZにかける情熱は、本職の 『seaz companyのホームページ』を見ても直ぐわかる。
その中にある『あるZ1の物語』がこの表紙のZ1のお話なのである。

詳しく知りたい方は、リンクの記事をお読みください。
少し、はしょってその大筋をご紹介してみよう。




★ Prologue

ある日、私の元へヨーロッパの友人から一通のエアメールが届いた。それは彼がイタリアアルプスの麓で見つけた一台のZ1の情報であった。
私はすぐにそのZ1を日本に送ってくれるよう頼んだ。
そして2ヶ月後、Z1は再び海を渡り、25年ぶりに祖国に帰ってきたのである。

★ Restoration

アルプスの麓から戻ってきたZ1は、マフラーなど多少の欠品はあったものの、友人の言葉通り完全オリジナルの状態であった。
 世の中にはオーナーの好みを反映し手を加えられた、いわゆる”非常によいコンディション”のZ1はそれこそ数千台のレベルであるだろう。
しかし、生産当時から全く手を加えられていないオリジナルのZ1はそうそうお目にかかれたものではない。
 私の頭の中にはいつの間にか”生産当時そのままの新車”を復元してやろう、という考えが離れなくなってしまったのである
その日から、このZ1の製造番号を基に、部品と情報を集める作業が始まった。


★ Born to be run....
エンジンはそのままでも快調に回りそうであったが、やはり完全な”新車”を目指してフルオーヴァーホールする事にした。
クランクシャフトも完全分解し、一般品と比べ格段に精度の高い航空機規格のメインベアリングが組み込まれた。ピストン、リング等の摺動部品は全てオリジナル新品部品で新調された。
ペイントは?
ここでも、タンク、サイドカバー等の外装部品は再びそれが生まれ出た塗装ブースに戻ることになったのであった。熟練の塗装技術者の手で再び生まれ変わる事になったのである。
そして4ヶ月の期間の後、ラインアウトしたままの完全な姿で甦った。


★ The Resume
初期生産タイプの証、バキュームインテイクがシリンダーヘッド側に取り付けられている。このタイプは生産初期2千数百台のみに見られる特徴である。
ヨーロッパ仕様の特徴である、フロントフォークに取り付けられたリフレクターキャップ。同じく特徴的なプラグキャップ及び非可倒式ステップが見て取れる。
メーターは240km/hフルスケール。
マスターシリンダーやロングフェンダー、テールライトレンズ及びリフレクターを持たないリアショックアブソーバーユニット等がこの車両の特徴である。 


★ Seduction

Kawasakiに魅入られ、のめり込んでいってからの夢であった”新車のZ1”を再び手にすることが出来た喜びは言い様のない物であった。
そしてそれからしばらく経ち、ある日、一人の男性が私の店を訪れたのである。
 彼の話は、私が私の手元にこのZ1をとどめておきたいと思う気持ちを断ち切ることが出来る程に誘惑に満ちていた。
そして数日後、さらに数人の男達を伴って再び彼はここを訪れた。
Z1の産みの親たち、彼らの一人一人の名前も、Z1誕生に果たした役割も直ぐに思い出すことが出来た。
長年離れていたわが子に出会ったように、このZ1を隅々まで見ている姿に私は胸を打たれた。

そして、このZ1はその生家に帰ることとなったのである。


★ Seduction

そして、とうとうその日がやって来た。
朝から小雪混じりの小雨が降る寒い冬の日であった。
明石までの短い道のりが過ぎ、正門前に到着した。ちょうど先ほどまでの雨も上がり
運び込んだのは資料室であった。そこには歴代のKawasakiの名車達が一同に展示されていた。
ただ、Z1を除いて.......
ここに、このZ1は、彼の誕生の地でこれから先の安住の地を見つけたのである。
栄光の兄弟達と共に.......




★ The Long Way To Home.....これで”あるZ1の物語”はおしまいです。

これから先、皆さんがいつかKawasakiを訪ねられる機会があればこのZ1を目にすることが出来るでしょう。
その機会が皆さんにあることを願っています。
 その時は”ああ、これがあのZ1だ”と記憶の片隅にでも思い出していただければ幸いです。そして隅から隅までじっくりと見てやってください。よろしければ、感想もお聞かせください。

もちろん、あなたのKawasakiともお会いできる日を楽しみにしています。何より、それが私がこの店を始めた理由そのものなのですから。



最後までお読み頂いて有難うございました。
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